「ドント・ウォーリー・ダーリン」ネタバレあり感想:風刺の聞いた奇妙なユートピア
こんにちは、アヤノテツヒロです。今回取り上げるのは 「ドント・ウォーリー・ダーリン」 です。
2022.11.29 更新
「ドント・ウォーリー・ダーリン」 概要
監督:オリヴィア・ワイルド
キャスト:フローレンス・ピュー、ハリー・スタイルズ、クリス・パイン 他
あらすじ:完璧な町で暮らすアリスは夫のジャックと幸せに暮らしていた。その町にはある秘密が隠されているようで…?あることをきっかけにアリスは奇妙
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「ドント・ウォーリー・ダーリン」 感想
奇妙で風刺が聞いてて、それでいてなかなかな胸くそ案件でした笑
主人公がアリスで、鏡が随所に出てくるので、鏡の国のアリスをモチーフにしてるのかな?とも感じましたし、他の感想でも見かけるように「ステップフォード・ワイフ」という映画を思い出しました。見てないんですけど
フローレンス・ピューは悉く胸くそな空間に放り込まれてしまうのか!どんだけだ!と某ミッドサマーを思い出し、彼女を応援しながら見る自分もいました笑
今回は理想的とも見えるような郊外の町が舞台。ユートピアとも言えそうなコミュニティの中で暮らすアリス。夫のジャックや隣人たちと仲良く暮らしていたが、この町の奇妙さに気付き初める…
この世界の正体についてはギリギリまで隠しつつ、伏線っぽいものも散りばめており(フランクの深く深く入り込むという演説、アリスの急な状況の変化など)、それまでは幻覚なのか現実なのか記憶なのか分からない描写でこちらを翻弄してくる。
オチとしては、このユートピアは仮想現実であり、夫ジャックが妻のアリスを道連れに無理やり仮想のユートピアで一緒に暮らしたかったという、胸くそな男のワガママでありました。
コロナ禍になり、オンラインでのコミュニケーションが増え、メタバースという仮想空間に注目が集まるなかで、仮想現実へのめり込んでしまうことへの風刺、男性が女性に理想を押し付けようとしてきたこと、男尊女卑のようなこれまでの慣習などへの強烈なパンチとも言えるでしょうパンフレットのインタビューや批評もとても参考になってビリビリと来ました。
あとは飛行機は現実でも飛行機の音がしたとかで気づいたメッセージとかなのか?マーガレットの子どものこととかは?フランクが刺されてその後は?などなど、観客の想像に任せる部分や説明されていない部分も多いのでそこに引っ掛かると評価は分かれそう。
あとは壁に押し潰されるやつとか、空っぽの卵も謎でしたね。
ラストはまさかのカーチェイスでそれはそれで興奮したが、実は仮想空間と知って参加していた隣人など、それぞれの立場からの視点などもっと掘り下げられる点も多かったので、オチは中盤で明かしてしまってから仮想空間がいかに理想的なのか、それでも現実に戻るのかという誘惑やそれでも自分の人生を取り戻すために奮闘するアリスなどのドラマに振っても良かったのかな?とも思いました。
以下、パンフレットから学んだこと
ダンサーはてっきり催眠への導入用の装置でしかないのかと思ってたら、監督としては違ったらしい確かに円のモチーフは多かった!!
女性蔑視!!男性主義!!など言葉として足りてなかったワードが次々と出てきて、まさにそういう映画だ!!と言いたくなった。男は外に出て稼いできて、女は家で家事をして料理を作って夫を出迎える…そんな時代錯誤な時代に希望を抱いた男の妄想の仮想世界であり、女性蔑視な世界へのパンチだ。そして男たちはそこに囚われすぎているのが少し可哀想にも写る。
というような感想を持ったのですが、他にこの映画を見た皆様の感想、お待ちしております!!
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