「ドクターストレンジ:マルチバース·オブ·マッドネス」ネタバレ感想
こんにちは、アヤノテツヒロです。今回取り上げるのはMCU映画最新作「ドクターストレンジ:マルチバース·オブ·マッドネス」です。
「ドクターストレンジ:マルチバース·オブ·マッドネス」 概要
監督:サム·ライミ
キャスト:ベネディクト·カンバーバッチ、エリザベス·オルセン、ベネディクト·ウォン 他
あらすじ:ドクターストレンジは悪夢から目覚めた。クリスティーンの結婚式にやって来たストレンジは夢で遭遇した少女が怪物に襲われているところに遭遇する…それはマルチバースを巡る新たな闘いと試練の始まりだった…
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「ドクターストレンジ:マルチバース·オブ·マッドネス」 感想①:オープニングから炸裂する魔術とワンダの闇落ち
オープニングは別バースのディフェンダーストレンジとアメリカ·チャベスの逃走劇。いつもとは違う魔術がブルーの配色だったりと別バースなのが印象的でしたね
そしてお馴染みのストレンジが1つ目の怪物ガルガントスに襲われるアメリカ·チャベスを救うバトルシークエンス!
結婚式の会場から飛んでいくストレンジがまさにスーパーヒーロー!!という感じでめっちゃカッコ良かったですね!!
これまでの作品では見せたことのない魔術が目白押しで、なぜか生き物を出すのが多かったのが印象的でした。(ちょっとホラーっぽいなものが多い)予告でも出てきた蛇っ
ウォンのバトルシーンもカッコ良かったですね~鞭と剣を使って舞うウォンがさすが!!
ダークホールドに魅せられ、闇に落ちてしまったワンダ(予告の辺りから不安には思ってましたが、今回は悲しきヴィランとなってましたね)とのカマータージでのバトルも迫力満載で、圧倒的なワンダの力が恐ろしいほどに発揮されてましたね。
「ドクターストレンジ:マルチバース·オブ·マッドネス」 感想②:サム·ライミ監督っぽさのホラー演出
前述のストレンジの魔術を含めてですが、今回はホラーな演出が多かった印象ですね。
ワンダがアメリカを狙って地下の部屋に迫り来るシークエンスで、扉がバタンバタン閉まったり、水の中から引きずり込まれたり目が出てきたり、鏡?から出てくるワンダはもはや貞子状態で…さすがホラーの巨匠サム·ライミ監督って感じでしたね。
別のバースのワンダを乗っ取ろうとするスカーレットウィッチのワンダが徐々に迫ってくるシークエンスでは物が飛んだり、写真が動いたり、ガラスに写る自分が違ったりとこれもホラー映画で良く観るやつー!!ってなりましたね。
後半でも迫り来るワンダが血まみれだったり、シャッターを閉めながら逃げるストレンジたちに迫り来るワンダがバッと出てくるのなんてホラー映画っぽかったですね。
最終決戦で死体を操る(劇中では別バースの存在に憑依するドリームウォーク)力で埋められているディフェンダーストレンジが出てくるのもホラー映画でしたし、悪霊が出てきたりとホラー面がより強調された展開が多かったのかなと思いました。
小さい子はどっかで泣いちゃうかも笑
「ドクターストレンジ:マルチバース·オブ·マッドネス」 感想③:新たなバースで登場!イルミナティ
ワンダから逃げるようにやって来た別のバースでストレンジが遭遇したのは、アベンジャーズではなく、イルミナティという組織。
メンバーはモルド、キャプテン·カーター(!)、マリア·ランボーがキャプテンマーベルに(!)、ブラックボルト(ドラマのインヒューマンズと同じキャスト!!)、Mr.ファンタスティック(!!!)、そしてプロフェッサーX(X-MENシリーズでお馴染みのパトリック·スチュワート!!!!)という観てる側からすればサプライズ満載!!!
噂にはなってましたが、またプロフェッサーが観れるのが嬉しかったですし、ストレンジに不信感いっぱいの中でもプロフェッサーは信じてみようとしたりするなどさすがプロフェッサーって感じの佇まいも含めて素晴らしかったです✨
Mr.ファンタスティックもビックリでしたね!演じるのはジョン·クラシンスキー(クワイエットプレイスの監督など)で、今後のファンタスティックフォーの再映画化にも関わるのでしょうか??
キャプテンカーターも嬉しかったですね!!(ホワットイフを彷彿とさせました!)
「ドクターストレンジ:マルチバース·オブ·マッドネス」 感想④:別世界へ馳せる想いと幸せ
今回この映画はもちろん、魔術バトルやマルチバースでのサプライズな出会い、新キャラアメリカ·チャベスの活躍やホラー演出など見所は満載ですが、ヒーロー映画としてはかなり異色です。元々ヒーロー側のワンダが闇落ちしてヴィラン化してしまう面も含め、悪を倒してスカッとするようなヒーロー映画ではありません(MCUでは珍しいことでもないかもだけど)
そして、今回はストレンジが向き合うのは自分自身でもあります。
それは別のバースの自分という意味でもあり、自分の心と向き合うということでもあります。
愛するクリスティーンの結婚式で彼女への想いに馳せたり、指パッチンの影響で愛する人を失った人がいたり…と結婚式に訪れたストレンジは「もしも…」ということ、「幸せ」について考えてしまいます。
その想いがより強いのがワンダです。両親、故郷、兄弟、居場所、愛するヴィジョン、子供たち…彼女は数多くの喪失を味わってきてしまいました。
だからこそ、ダークホールドの闇に囚われ別のバースにいる子供たちとの幸せな生活を目指すためにチャベスの力を狙ってきます。
一人を犠牲にすれば皆幸せになるはずじゃない?という感じで、ワンダは迫ってきますし、ストレンジもそういう(本質的に)考えがある。(トニーの件やディフェンダーストレンジの行動から)
傲慢で独りよがりな面が目立つストレンジだからこそ、今回はその面に向き合う必要がありましたね。
ちなみに前作でもストレンジが言った台詞をヴィラン側が言うという展開があったりと、些か考え方がヴィランよりな面もあったりするなど、この敵も味方も人間臭いのがMCUの良いところだったりします。
最終的にはストレンジは誰かを犠牲に(今回はチャベス)をすることなく、彼女を信じることになったし、過去の後悔や引きずってきた想いに一応の決着を付け、「過去があるからこその今」を生きていくことに前を向いたようになってたし、ワンダも他のバースで暮らす子供たちともう一人の自分の幸せを壊すべきではないと気付き、ダークホールドを全て破壊することにして、崩壊する城と共に姿を消します。
他のバースに想いを馳せつつも心の闇やしがらみを断ち切って前に進む物語となったように感じましたが、ワンダがとにかく報われない、可哀想な展開まみれで…
何より、ワンダの気持ちにかなり寄り添うと、ストレンジはウォンもマントもいて良いじゃん!!こっちは居場所も愛する人もいないのに…って思ってしまいました。
強大な力を持つがゆえに苦悩を続けてきたワンダの苦しみはダークホールドに身を落としてもどうにかしたくなる気持ちが分かるゆえに最後の展開は悲しいかなと…
まずはこの辺で締めたいと思います。エンドロール後に関しては、他のブログとか解説を見てようやく分かった話なので、このブログではあえて触れないです笑笑
ではこの辺で!!
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