「ゴジラ×コング 新たなる帝国」 ネタバレあり感想:コング視点とゴジラ視点

皆さま、こんばんは。アヤノテツヒロです。今回は映画「ゴジラ×コング 新たなる帝国」です。

監督:アダム・ウィンガード

キャスト:レベッカ・ホール、ダン・スティーブンスほか

ストーリー:地上をテリトリーとするゴジラと地下世界をテリトリーとするコング。コングが地下世界の新たな世界へと足を進める時、ゴジラは何かを察知したように動き出す。彼らの動向を見守る組織、モナークも謎の電磁波を受信し、動き始めていく…

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「ゴジラ×コング 新たなる帝国」 感想①:普通に見る分には面白い!

「ゴジラ-1.0」が国内で盛り上がり、ゴジラ熱が高まっている中でアメリカでの評判も高く、ピンクで走っているゴジラへのツッコミもある中で期待半分、不安半分で見に行った本作。さて実際のところどうだったのかまず端的に言うと

観ている間は怪獣たちのバトルにテンション上がるし、観終わった後も満足度は高い。ただ、エンドロール中に振り返ってみるとツッコミ処と物足りなさがフツフツと…な映画でした。


まず前作以上にコングが主役であり、ゴジラの活躍を期待していくとかなり物足りない。モスラも2体の調停役及び人類の味方という感じで怪獣バトルへの絡みが薄くそこも物足りない。

というのが正直な感想かなと、個人的には思う。


では、ここからはコング映画として、ゴジラ映画として、というカテゴリーからこの映画の感想を述べていこうと思う。

「 ゴジラ×コング 新たなる帝国 」 感想②:コング映画として

コング イメージ

地下世界を住処としたコングは同種族もなく、居場所のないコングというのが描かれる。彼が地下世界のさらに深くへと入っていき、同種族と出会う。

さらに子コング(スーコという名前らしい)に襲われたり、その仲間たちに襲われるも、スーコを武器に他の奴らを倒したり(笑)、スーコを道案内にコング族の集落へと向かう中でスーコにハメられつつも彼へご飯を分けたりするなかで信頼されていく。

スカーキングという過去にゴジラに相対した群れの暴君と闘い、彼と彼が従える氷の怪獣に一度は敗走するも友好的な人類ジアやモナークの面々に力を借り、宿敵であるゴジラの協力を仰ぎ、モスラとも協力しながら、スカーキングを打ち倒し同胞たちの新たな王、まさにキングコングへと成っていく物語で見ごたえありだし、喋ってないのに彼らがどういうやり取りをしたのか分かってしまうという脳みそ空っぽでも分かるシンプルな物語で見ていて気持ちが良い。


子コングに優しく近寄ったのに噛まれたし、他の奴らも来たからといって、子コングを武器にしちゃうのにはちと笑った(笑)そこで交流を深めていくうちに子コングがコングを悪いやつじゃないのかも…と信頼していき、彼を助け最後にはアックスを運んでくれる大活躍を見せてくれる。シンプルな物語だし、コングがスタローンやステイサムでも話が通じそうな展開(笑)


要するにみんな好きだろ?こういうの?的な展開でそれなりに満足する。


人類サイドに関しては同じく居場所を見つけられないジアとその母親であるアイリーン博士がチャラそうな獣医と前作で協力したユーチューバーと共に地下世界に行き、ひっそり生きていたジアの種族と邂逅、彼らの言い伝えや伝承でスカーキングの紹介やモスラ復活への道を作ってくれる役回り。

コングがひたすら主役なのでそのサポートという役回りぐらい。というか、地下世界に行くのに防護服も何もないし、蚊に刺されても気にしないのは大丈夫なのか?というツッコミ処がデカすぎる(前作でも思ったけど)

「ゴジラ×コング 新たなる帝国」 感想③:ゴジラ映画として

ゴジラ イメージ

問題なのはゴジラの扱いである。オープニングでクモンガ風味な怪獣を倒したり、北極でエネルギー確保のために怪獣を倒すのは良いが、見どころはそこまで。

因縁あるとか言われていたスカーキングに対するのはコングだし、氷の怪獣も全力で倒すこともなく終わったし、せっかくパワーアップした熱線が活躍する場面も少なく闘いに備えていた感もないまま終わってしまい、ゴジラが好きな人にとっては不完全燃焼である。

せっかく共闘してるのに前作のようなメカゴジラとの闘いで見せたタッグ感もないし、地下世界での無重力?の闘いも見せ場にならず、大きい見せ場というかカタルシス、盛り上がりに欠けた印象が否めない。


文句も色々書いていたが、最初に書いた通り怪獣バトルアクション映画として普通には面白かったので次回作があるならゴジラを中心にした作品も期待したい。

今回はここで失礼いたします。