「クレイヴン・ザ・ハンター」 ネタバレあり感想と今後のSSUについて:悪くはないが…
皆さん、こんにちは。アヤノテツヒロです。今回は 映画 「クレイヴン・ザ・ハンター」 です。
監督:J・C・チャンダー
キャスト:アーロン・テイラー・ジョンソン、ラッセル・クロウ 他
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目次
「クレイヴン・ザ・ハンター」 ネタバレあり感想①:全体としては悪くはないが…とりあえず良いところから
うーん…とにかく微妙な感じなのが拭えないまま終わってしまった…。
スパイダーマン要素が無いのはもう分かりきっているのでそこに関しては期待は無かったが、それにしてもだなと。
まずは良かった点から行きましょう。
・クレイヴンがハンティングしていく様、バイオレンスに狩っていく様のルック
序盤での刑務所での狩りと脱出シーンのスピーディーさ、自分の陣地に入って来た密猟者たちをクレイヴンが恐ろしい執念で先にたどり着いてサラッとイスに座ってるという展開、攫われた弟を救うための街中でのチェイスはマジで最高だし、本拠地に攻められたところからの罠を利用しての狩りなどアクションシークエンスは非常に面白かったですね〜
こういうアクションを見たかったのよ!というのを見せてくれたかなと思いました。
・アーロン、ラッセルの存在感
クレイヴンを演じたアーロン・テイラー・ジョンソンの鍛え上げられた肉体と存在感、そして父親を演じるラッセル・クロウの悪人としての立ち振る舞いは流石でした。
「クレイヴン・ザ・ハンター」 ネタバレあり感想②:まあま多めな悪いところ
さて、ここからは悪い点というか、自分的には違うかなと思ったところです。
・今作のヴィランに相対した時の弱さが目立ちすぎる。
フォーリナーに毒薬撃たれてボロボロで、ヒロインに助けられて、もう一回薬飲まされる残念なクレイヴンさんという印象が強かったし、せっかくのライノとの闘いも決着の着け方がイマイチで残念アメコミ映画でよくあるのだがルックは良いのだが、決着の着け方が…みたいなのが良くあるイメージで今作もまさしくな感じ。
今作はクレイヴンが一人のヴィランというかアンチヒーロー?みたいなものとして確立していく話ということなのだろうが、それにしても残念さが目立つし、毛皮を着る、良くあるクレイヴンのイメージになるのが最後だけなのもつまらない。
話の展開とスピード
アクションシーンは見応えがあるがソレ以外がダメかなと。全体的に間延びしてしまっており、クレイブンをちょっと描いたと思ったら、ライノ側を描いて、またちょっとで切り替えてみたいなダラダラしすぎな印象を覚えてしまいました。もっと短くスピーディーに纏めるかアクションシークエンスを増やすとか、クレイヴンの能力について描くとかするべきだったと思う。あと、カリプソを見つけた経緯や彼女が協力的すぎるとか、フォーリナーを殺すのに躊躇いもなく殺せるのか?みたいなツッコミが消せなかった。
親子ドラマの描き方
ラッセル・クロウ演じる父親とクレイヴンの弟ディミトリとの関係性にフォーカスしているのは良いのだが、その対立を主軸にしていると思いきや、ライノが出てきたりと描きたい対立がどこかフワッとしてしまっている印象。最終的には父親の策略で、トドメを刺すのだがそこも呆気ないというか…淡々としすぎ?
描き不足
前述の通り、カリプソ周りの描き込みの少なさや弟ディミトリがカメレオンとしてヴィランになるまでの過程、クレイヴンと言えば槍を持っている姿なのだが、予告編にあったシーンも無くなっているなどファンがもっと求めている場面や説明不足、描き不足も感じたかなと。
要するにツッコミ処まみれで、不足部分も多かった印象でした、個人的には。
「クレイヴン・ザ・ハンター」 ネタバレあり感想③:これからのSSUの未来
さて、ここまで色々と書いてきましたが、こちらの作品はSONYが制作しているMARVEL作品、SSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)作品となっております。
他のSSU作品の感想はこちら↓
しかし、ユニバース作品と言っても各作品が繋がっているというわけではなく、一部の作品がMCUに繋がりそうで繋がらず、スパイダーマンも出ないという中途半端というかユニバース構想についてどうしたいのか宙ぶらりん状態な作品群となっております。
THE RIVERの記事によれば終わる説、終わらない説いが浮上しているようなのですが、果たしてどうなるのか…。
クレイヴン・ザ・ハンターも興行成績的には失敗の部類になってしまっており、正直なところ幸先は不安ですよね。
同記事によれば、スパイダーマンを出さない方向にしたことやヴェノムシリーズの成功で「スパイダーマンを出さずとも成功作品は出せる」と思ってしまったことが敗因なような気がしますね。
それぞれのキャラクターは決して悪いわけではないし、いつか「デッドプール&ウルヴァリン」のようなマルチバース的復活を遂げればよいのですが…
今年、最後はここまでです。
来年も頑張ります。
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