「ロキ Season2」 最終話ネタバレあり感想


皆さん、こんにちは。アヤノテツヒロです。今回このブログで書いていく作品はMCUのドラマ作品 「ロキ Season2」 です。

「ロキ Season2」 最終話①:タイムスリップを繰り返すロキ

MCU作品「ロキ」はアベンジャーズ:エンドゲームでの出来事で2012年のロキが四次元キューブで逃走したところから、時間を司る組織:TVAに捕まってしまうことから始まるドラマシリーズであり、MCUドラマでは初のSeason2となっています。

最終話。いつものマーベルスタジオのロゴが出る処から巻き戻っているように、第4話ラストのビクターが時間織り機に向かう直前に戻ったロキは少しでも間に合うように効率性を上げていきます。最初の時にはベートーヴェンの運命が流れるし、ノリの良い音楽でそれこそ何度も何度も何度も何度もタイムスリップを繰り返し、その度にビクターがスパゲティ状になっていく様子はもはや笑えていきます(笑)

ビクターとしては最初で最後のスパゲティ化なのでしょうが、見ている側からしたら何回そうなるねん(笑)という感じで笑みがこぼれちゃいますね。

もう色々過程をはしょり、もっと前のミス・ミニッツの話とかも省略したり、ウロボロスとビクターの出会いまで省略したりと今までのエピソードの場面が次々とロキによって効率化していくし、皆がポカーンとなっている様が面白いです。まさか最終話でこんなに笑える展開が待っているとは予想外でした。

最近見た映画だと「MONDAYS」とかを思い出しました。

しかも、O.Bの知識を全て身に着けようとして数百年が必要と言われ、サラッと数百年後と字幕が出るのが半端ないですね。さすが神様ロキ。何度繰り返したのか分からないがロキだけは全て分かっていてめっちゃ効率的に進んでいく、その様子に困惑しながらも付いて行く面々のおかげもあり、ついにビクターが時間織り機に辿り着き、装置をセットすることに成功!!時間織り機に円が広がり機能したかと思いきや…

そう簡単には終わらなかった。時間織り機をどれだけ大きくしようともマルチバースの分岐は無限に永久に広がっており、対応出来るものではないということが判明してしまう。

「ロキ Season2」 最終話②:もっと前へ戻ったロキが辿り着いたこと

ロキは在り続ける者を殺そうとするシルヴィの前に、ドラマで言うとSeason1の最終話までタイムスリップをする。在り続ける者を殺すわけにはいかない、殺してしまえば分岐時間軸の崩壊は避けられないからだ。そして、またロキは繰り返す。何度も何度も。止めたいならば殺しなさいとシルヴィが語るように、在り続ける者かシルヴィを選ばないといけない状態が続くと、ふと在り続ける者がシルヴィの時間を止める。そして、ロキに問う、何回目だと。

在り続ける者はロキがタイムスリップをしていることも分かっていた。ロキがタイムスリップをしていることは在り続ける者が引いたレールだったのだ。ロキも時間を止める術を身に着けており、ようやく在り続ける者と真剣に向き合う。

そして、時間織り機の真実が明かされる。時間織り機は安全装置に過ぎず、枝分かれが増えすぎると余分な枝を自動で剪定するという仕組みになっていた。結論から言うと時間織り機をどうにかすることは不可能で、神聖時間軸以外は必ず剪定されるように在り続ける者が仕組んでいたということだろう。今までの疑問は全て在り続ける者の手のひらの上だったような感覚に陥る。それでもロキは新たな答えを導くために考え続ける。在り続ける者から選択を迫られ、ロキはメビウスと初めて対面した時にタイムスリップする。

「ロキ Season2」 最終話③:ロキの最後の決断

ロキはメビウスに問う。どうやって剪定しているのか、どのようにそれを決めているのかと。メビウスは自身とレンスレイヤーとの過去を語る。変異体の剪定を躊躇ったことにより、犠牲者が出たこと、常に対局を見据えないといけないのだと、重たい責任から、目的から逃げてはダメだとメビウスは語る。辛い決断が重要であり、どの重荷を選ぶのかが重要なのだと。ロキはメビウスと握手を交わす。

そして、彼は再びタイムスリップをする。次に会うのはシルヴィだ。タイムスリップの制御を覚えた直前のシルヴィだ。時間織り機の真相を彼女に伝える。そのためには在り続ける者かシルヴィを選ぶしかないと少しの説明で理解するシルヴィはさすがだ。彼女にどうすればいいのかを問う。彼女は神聖時間軸でも多くの命が失われており、そのためだけに自由意思を、分岐する世界を見捨ててはダメだと。時には破壊することも大事だと。

メビウスとシルヴィ、2人と会話したロキは再び時間織り機の前へと戻る。大切な仲間たちを見つめた彼は防護服を着ることもなく、時間織り機へと歩みを進める。だんだんと彼の姿は神様の姿、大きな角を持つ神様の姿へと変化していく。そして彼は時間織り機を破壊する。そして、散らばり崩壊した分岐時間軸に力を与えて、その全てを纏めていく。

大切な仲間たちを守る為に、彼らが生きる時間を守る為に、その大いなる目的の為に進みゆくロキの姿に目頭が熱くなってきます。全ての時間軸を纏め、時間の終わりの玉座に座ったロキの姿はまさに神様であり、彼が繋いだ時間軸は大木のような、北欧神話のユグドラシルのような存在へとなりました。前話で孤独は嫌だ、自分の居場所はと語っていたロキが孤独となると分かっていながらも大切な人々のために自らを人柱として分岐時間軸を守護する神様という立ち位置になるなんて、そんな感動的な展開を誰が予想できたでしょうか!!

TVAはロキのユグドラシルを見守りつつ、在り続ける者の変異体を監視している模様。アース616で何かをした変異体というのは「アントマン&ワスプ:クアントマニア」のカーンと思われます。

メビウスはTVAを辞めるという決断をしたらしい。自分たちが何を守って来たのかを知りたいのだと。TVAは新たな体制となり、O.Bの手元には新たなハンドブックが。ビクターはTVAに関わらない存在となる。

ここで気になるのはレンスレイヤーで、剪定された先にはボロボロのTVAの跡地が。彼女の今後の行方はどうなるのか。

メビウスはじぶんの居たはずの時間軸で子供たちと過ごす自分を遠くから見つめている。そこにやって来たシルヴィ。メビウスと別れ彼女はどこへ向かうのか。

最後に映るロキの表情は切なくありつつも、大切な友を守り、大いなる目的を果たせたことへの満足というか安堵の表情にも見えなくもなかったですね。

初めはソーの弟にして、ヴィランだったロキが、理解するのに複雑すぎるマルチバースのドラマに絡みどうなっていくのかと思っていましたが、こんな自己犠牲を払って仲間を、世界を守る神様になるとは!!!ホントに素晴らしかった!!ありがとうロキ!!!

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