”ゴジラ”の中身-昭和シリーズ(スマホ向け改訂版)
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はじめに
第96回アカデミー賞視覚効果賞を受賞し、公開から話題の絶えない「ゴジラ-1.0」。
せっかくなので、これを機にシリーズ全作品を見てみようと思って、そして全部見終わってから最後に「-1.0」を見る事にしました。
こういう機会でもないと、古い映画ってなかなか優先して見ようと思えないですからね。これまたせっかくなので、シリーズを通して見て感じたものを残しておくことにしました。日記です。感想です。
ゴジラシリーズはDVD・Blu-rayの購入やレンタルの他、一部を除き、サブスクではHuluやU-NEXTで視聴できます。複数作品を鑑賞するのであれば、いつでもどこでも、繰り返し見られるHuluをオススメします。
古い映画に馴染みが無い方は、なるべく画質が良い方がとっつきやすくなると思うのでBlu-rayもいいかもしれません。私はHuluで見ていますが、画質に問題も違和感もなく鑑賞できました。
▽平成シリーズについてはコチラ
▽ミレニアムシリーズについてはコチラ
▽シンと-1.0についてはコチラ
ゴジラシリーズの流れ
シリーズは全部で30作あります。
1作目から15作目までの、昭和期に作られたいわゆる”昭和シリーズ”。リブートされ主に平成に作られた”平成シリーズ(VSシリーズ)”。主に2000年代に製作された”ミレニアムシリーズ”。そして2010年以降の近年の作品が2作。一般的にはこの四つの時代に区分されています。
この他にもアメリカ製のゴジラが二種類。
一つは98年のトライスター・ピクチャーズ配給によるジュラシック・パークこと「GODZILLA」。
もう一つはワーナー・ブラザース配給で、「キングコング:髑髏島の巨神」と世界観を共有する”モンスター・バース”シリーズ。こちらは最近の作品で、本国だけでなく日本でも人気のシリーズになりましたね。
あとは長編やショートなどいくつかのアニメ版もあります。
「-1.0」の予習なので、この記事では主に日本の実写シリーズに関して書いておきます。
ゴジラシリーズにあったもの
ゴジラ昭和シリーズについて①
昭和シリーズは冒険活劇やプロレスのような怪獣バトルを映した作品がほとんどで、娯楽作品としての側面が強いんですよね。映画なんてほとんど娯楽ですが、この時代はエンターテイメントの種類が今より少ないので、この時期の映画は、プロレスとかそういった興業としての側面が強い。”観客から求められているもの”に応えようとしてきたシリーズだったと思います。まさにアイドル、ヒーロー、アイコンとしての”ゴジラ”。
3作目(「キングコング対ゴジラ」)以降は多くの作品で、人間側に悪役が居るのも特徴で、怪獣バトルに対してそこで人間ドラマを作る構成になっています。人間ではなく宇宙人が悪役という時もしばしば。昭和シリーズでは、怪獣映画という非現実的なジャンルの中で、人間側の物語をどう語っているのか。中期からは宇宙人との遭遇や駆け引きというSFアドベンチャーにする事で、怪獣とのリアリティーのバランスを保つようにシフトしていったのかなと思います。後期は探偵ドラマの様なサスペンスドラマになっているものもありました。
10作目から「東宝チャンピオンまつり」という、複数の作品を上映するプログラムの一つとして公開されるようになります。10作目はその影響で上映時間が20分ほど短縮されましたが、次作からは上映時間80分程度に戻りました。
「ガバラ」は子供中心、その反動とはいえ次作の「ゴジラ対ヘドラ」はやばいです(笑)アングラ過ぎ。ちなみにタイトルが「〇〇〇対〇〇〇」になるのは「モスラ」以来で、しかもゴジラが先に来るのは初めてです。意外ですね。
これは昭和シリーズに限らないのですが、三幕構成がハッキリしているので見やすいです。「ガバラ」以降ドラマパートがシリアスになっていくのも、対象年齢が少し引き上げられた感じがして、見やすくなった気がします。
昭和シリーズの特徴を箇条書き的に紹介していくと、70年代に入って服装やデザインがモダンになってきますね。あとヒッピーっぽさも。
カメラの動き方やミニチュアセットの使い方、画角など、視覚的に面白い部分も随所にあるのが特撮映画の特徴です。それでいてゴジラの動きはプロレスラーっぽく、コミカルな見やすさもありました。
ドラマパートは意外とバイオレンスで、殴って血まみれになるとか引きちぎるとか、しれっとやっています。
15作目「メカゴジラの逆襲」では、破壊された都市に対して怪獣が更に瓦礫を吹き飛ばし、荒らしていくシーンがありました。地震等の凄惨さを知る現代人にはキツい描写もあるのが怪獣映画ですが、やはり怪獣には来てほしくないですね。
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