ワンダヴィジョン 最終話レビュー
いやー!ついにやってきちゃいました!!ワンダヴィジョン最終話!!
怒涛の勢いで完結したこのドラマを振り返っていきましょう!!
アガサに捕まっているビリーとトミー、彼らを救うためパワーを放つワンダ
いよいよ、バトルモードになってくるのがワクワクしますね!
しかし、アガサはそのパワーを吸収し奪ってしまいます。手が老化するワンダ…能力のポテンシャルはワンダにありそうですが、アガサは経験値と年季が上回っておりで魔術の使い方も上のようです。
さらにやって来たのは白いヴィジョン。ワンダを始末するためにやって来たようですが、すかさずヴィジョンがワンダの窮地を救います。
ヴィジョンは白いヴィジョンと激しいバトルを繰り広げます。空中戦にすり抜けてのハイスピードバトルに興奮してしまいますね!
その模様をモニタリングするヘイワード、彼に捕まったウー捜査官ですが、ヘイワードの悪事を暴くために上手く立ち回ります。
スマホをこっそり回収したり、手錠を外したり・・・マジックの腕が上がったおかげかな?(笑)
(っていうか、その点で言えばウー捜査官も”マジシャン”なんですよね・・・笑)
ワンダはアガサを探すため、街中に降り立ちます。
ここでアガサが語るのは怪しげだったあの本。”ダークホールド”というそうですが、これについてはユカリ氏!どうぞ!!
ダークホールドはマーベルコミックにおいては邪神クトンが書いた魔導書で、読む者を堕落させる本。禁断の知識や呪文が書いてある書物。コミックではカーネイジやマキシモフ姉弟に憑依したり、ドクターストレンジに登場してるそうです。(邪神クトンについて少し調べたら、次のラスボスにもなりそうな経歴を持ってるちょっとヤベェ奴かもでした)
ただ私が知るのはドラマ「エージェント・オブ・シールド」に関するもので、禁断の知識や呪文が書いてあり、人間の脳では処理しきれない程の知識によって、読む者を狂わせてしまうものでした。そういう意味で人を堕落させる、まさに禁断の書物。
シーズン4に出てきて、ドラマの主役の一人であるフィル・コールソン曰くそれは「ダニエル・ホワイトホールも、レッド・スカルも、あのニック・フューリーでさえも」居場所を知らない書物で、みんな探していたとのこと。「ほかにも”罪の書”、”魔術の書”、”無限の知識”とも呼ばれている」そうな。
ドラマではこの本に取りつかれたキャラクターが、無から物質を生み出す力を得てシールドの面々と世界を脅かしました。他にも様々な人智を超えた内容が記されています。
ちなみにシーズン4はアメリカで2016年9月からスタート、放送中の2016年11月に「ドクター・ストレンジ」が公開されています。マーベル・テレビジョンが既に5年前に登場させていたんですね~~~。
ドラマでのダークホールドはマクガフィンっぽい要素なので半分ネタバレしちゃいますが、劇中では最終的に異次元のどこかへ隠されます。もし1400万605通りの確立でまだMCUとの繋がりがあるとすれば、アガサはそこから拾ってきたのか、、、ってちょっと考えましたが、マーベル・スタジオがそんなリンクを今更作るわけないので有りえないですね。
シーズン4の前半はこの”ダークホールド”と”ゴーストライダー”を主軸にした展開ですが、後半への展開にも重要な存在となっています。その経緯がこのドラマらしい、「マジでどうすんのこの後・・・」って展開のきっかけだし、そういう最悪の状況から逆転して勝利していくのがまさに王道の”ヒーロー”作品ですので、ドラマもオススメですよ!!!!!
ドラマでいえばマーベル「ランナウェイズ」にも出てくるそうです。途中で脱落してたので、これを機会に見直そうかな~~~~~~~~~
という本のようです。
スカーレットウィッチのこと、彼女の存在はソーサラー・スプリームを超えると…
ここでドクター・ストレンジと繋がるということは、やはり魔術・魔法ということで繋がるんですね!
アガサは街の人々のコントロールを解き、ワンダを精神的に追い詰めていきます。
一方、モニカはニセトロに捕まっており、部屋に閉じ込められている状態。ニセトロの正体を暴き、体術と目覚めた能力でニセトロもといラルフをアガサのコントロールから解き放ちます。
ヴィジョン同士の激しいバトルを見て、ワンダのピンチを察知して子供たちも動き出します。
街の人々の苦しみの声を聞き、彼らを傷つけてしまったと感じ、かなり不安定な状態のワンダ…
ヘックスを解こうと全開の力を発揮するワンダですが、そこに漬け込むヘイワードたち。
そして、ヘックス内でしか存在出来ないヴィジョンと子供たち…
ワンダはヘックスを閉じ、アガサ、白いヴィジョン、S.W.O.R.Dと相見え、家族と共に立ち向かいます。
ヴィジョン同士の対決は思わぬ形で幕を閉じます。それは対話。
”テセウスの船”という哲学で用いられる問題についての話で、自己の存在について考え始めた白いヴィジョンは、ヴィジョンの手により記憶を取り戻した様子。そのまま空へと高く舞い上がり姿を消します。
(ユカリ:「この最終回前にドラマ『テセウスの船』を見始めていたのはちょっと面白いタイミングでした。」)
子供たちはワンダからS.W.O.R.Dの兵士たちを任され、それぞれの能力を駆使して兵隊を制圧します。
しかし、そこにヘイワードの銃弾が…子供たちをかばうモニカは銃弾を浴びるものの、覚醒した力によって銃弾を無効化します。
モニカの能力に関しては、まだまだ未知の部分がありそうです。
ヘイワードは車に乗り込みますが、そこへダーシー!!車で突撃してヘイワードを止めます!(ダーシーの出番がこれだけで寂しい)
ワンダVSアガサはワンダの精神攻撃(久々!)でアガサを過去の魔女狩りの儀式へと誘いますが、アガサはそれを逆に利用してワンダを捕えます。ほんのり浮かび上がるスカーレットウィッチの王冠…
二人の闘いは空中戦での魔術対決へとシフトします。魔術の力をアガサにぶつけるワンダですが、次第に力を奪われていきボロボロに…と思いきやワンダはヘックスの壁にルーン魔術の文字を刻み、アガサの能力を封じることに成功します。アガサにやられた封じ込めをやり返すのがお見事!!そして、ワンダはアガサの能力を吸収し、ついにスカーレットウィッチとして覚醒しました!!
衣装も変わって凄くカッコいいですね!
ワンダはアガサを街の住人アグネスとして改変し、ヘックスを終わらせます…それは愛する家族たちとの別れを意味します。子供たちを寝かしつける二人、ワンダとヴィジョンに訪れる再びの別れ、このままではいられないからこその切ない別れ…ヘックスは全て閉じ、そこにあるのは空の土地。
広場に戻り、街の人々に睨まれるワンダですが、モニカは優しく諭します。そして、ワンダはこの力を理解することを決意し、街を去っていきます。
クレジットシーンは二つ、一つはモニカの今後について。これについては後程
そして、ラストシーン。湖畔の小屋で一人静かに過ごすワンダ・・と思いきやその奥にはダークホールドを読み理解を深めるスカーレットウィッチの姿が!そこに響く子供たちの声は一体?
総括
シットコム世界という謎を巡るミステリーのようでありながら、ワンダの語られていなかったオリジンを描くと共に、ワンダとヴィジョン、家族という切ない関係性と彼女の中に眠っていた苦しみを表面化し、さらにスカーレットウィッチとしての覚醒までを丁寧に描いていましたね!
また、S.W.O.R.Dやモニカ、魔術世界など新たなMCUの世界の広がりを見せてくれました。
今後に繋がる数多くの謎
「ワンダヴィジョン」だけでは、全ての謎に決着はつかず、数多くの謎が残りました。
挙げられる限り挙げてみましょう。
・白いヴィジョンの行方
記憶を取り戻したと思われる白いヴィジョンですが、空高く飛び立ったあとは登場しませんでした。彼は一体どこへ向かったのでしょうか?また、ワンダの元にヴィジョンとして帰って来るのか?それとも…
(ユカリ:「『迷うなぁ~! セクシーなの?キュートなの? どっち(のヴィジョン)が 好きなの?』って感じでしたね・・・)
・スカーレットウィッチ=ワンダの今後
スカーレットウィッチとして覚醒したワンダですが、ダークホールドを読み知識を深めた彼女はどうするのでしょうか?子供たちの声が聞えていたので子供たちを取り戻そうとするのでしょうか?また、ドクター・ストレンジとは敵対関係になったりするのかな?
・アガサの目的
ワンダの力を奪おうとしていたアガサですが、最終的に彼女が何をしようとしていたのかは少々曖昧なままとなっています。ワンダの力で街の住人となってしまったアガサですが、「必要になったら会いに来る」というワンダの発言からまた再登場することでしょう
・モニカを呼ぶ男
クレジットの途中のシーンで現れたのは捜査官に擬態したスクラル人。その彼女が語る人物とは恐らくニック・フューリーのことでしょう。ということはこれからモニカは宇宙で活躍することに?
また、彼女の覚醒した能力(現在判明しているのは、エネルギーを感知できる目と銃弾の無効化…ということはエネルギーに関する能力?)も気になるので「キャプテン・マーベル2」でどうなるのか楽しみですね。
また、見ている時に気になった部分も多くあるし、何度も見てみると気になる部分が多々ありました。例えば…
・CMの謎
結局、数々の劇中CMについては様々な考察があったようですが、真相は不明。特に後半のCMに関しては???と思う部分も多く、謎が残ります。
・ニセトロは結局?
最終話で明らかになったように、ただの街の住人だったニセトロ。つまりX-MENでのピーターとは無関係となり、ただの視聴者サービス?
・ヴィジョンの遺体はどういういきさつでS.W.O.R.Dに置かれたのか、他のアベンジャーズは?
このMCUでは作品ごとにどうしても気になるのが他のアベンジャーズの面々の動きです。ワンダの状態を察知して駆けつける者がいてもおかしくないような…とも思いますが、トニーの葬儀から数日後の上に主要メンバーも欠いているので動くのは難しかったと思われます。また、S.W.O.R.D(ヘイワード)あたりが情報操作していたり、ソコヴィア協定の関係で動けなかったと予想しています。恐らくヴィジョンの遺体もソコヴィア協定で回収されたのかな?このソコヴィア協定は今後のMCUにも大きく影を落としそうです。特に「ファルコン&ウィンターソルジャー」でもピックアップされるかと。
なんだかんだ、多くの伏線を残した「ワンダヴィジョン」
これからのMCUに大きく影響しそうな作品となりましたね。
今後の展開も楽しみです!!!
今回のあらすじレビューのほかに、MCUにおけるドラマシリーズの立場、新フェーズのドラマ化について思うことをまとめた記事もあります→(リンク準備中)
「やはりマルチバースは異世界転生モノだった?」「ワンダヴィジョンはチェンソーマンもといデビルマン?」「ドラマというフォーマット」などちょっとした感想ですので、そちらも是非ご一読頂ければ・・・!と思います!!
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