ミドリユカリの鑑賞記録:2021年6月~7月

2021年9月3日

ミドリユカリの鑑賞記録 :2021年6月~7月

ミドリユカリの鑑賞記録

どうも、ミドリユカリです。

ブログというか、もはやログと化してますね。

私が最近見た作品(映画・ドラマ・バラエティ番組)を鑑賞した順に、記録として書いていきます。

超・簡略化して、そして1つ前の記事の続きとして書いていきます。

※公開時期は日本公開を基本としています




2021年6月

MIU404(2020年6月放送開始)

鑑賞形態:Paravi

脚本:野木亜紀子

演出: 塚原あゆ子、竹村謙太郎、加藤尚樹

主演:綾野剛、星野源

出演:岡田健史、橋本じゅん、黒川智花、渡邊圭祐、菅田将暉、生瀬勝久、麻生久美子 ほか

めっちゃハマった(笑)

スピード感、演技の親しみやすさなど、連続ドラマの陽性部分を発揮しつつも各エピソードで描かれる事件は決して軽く扱えるものではなかった。「明日、自分も加害者・被害者になるかもしれない」と思わせるほど距離感の近い事件ばかりで、それは良い・悪いの二元論ではなく、その原因や省みるべき物事を我々の生活そのものから考えさせるような、見る者を陪審員にさせるような構成はスリリングで面白かった。そんな精神を削られそうなエピソードを、登場人物たちのように素早いスピード感で描きポップな雰囲気を損なわずに見せているのが、とても素晴らしいエンターテイメント作として人気の理由だと思う。

リアルタイムで見ておけばよかった。


リコカツ(2021年4月放送開始)

鑑賞形態:地上波放送、Paravi

脚本:泉澤陽子

演出:坪井敏雄、鈴木早苗、韓哲、小牧桜

主演:北川景子、永山瑛太

出演:三石琴乃、佐野史郎(#1~3)、平田満、宮崎美子、酒向芳、松永天馬(アーバンギャルド) ほか

海外ドラマをよく見る身としては、日本の連続ドラマらしい親近感やコミカルさ、感情の伝わりやすさのある作品だった。

北川景子と松永天馬を地上波のドラマで見る世界になるとは思わなかった。馴染んでたし面白くて、最高。


終末のワルキューレ(2021年6月配信開始)

鑑賞形態:Netflix

原作:アジチカ(作画)、梅村真也(原作)、フクイタクミ(構成)

監督:大久保政雄

出演:沢城みゆき、黒沢ともよ、高木渉、関智一 ほか

スピード感を持って漫画を読むように体感できる作品だった。1日で見る事ができた。


エンド・オブ・キングダム(2016年5月公開)

鑑賞形態:Netflix

監督:ババク・ナジャフィ

脚本:クレイトン・ローテンベルガー、カトリン・ベネディクト ほか

主演:ジェラルド・バトラー(製作兼任)

出演:アーロン・エッカート、モーガン・フリーマン、アロン・モニ・アブトゥブール、アンジェラ・バセット ほか

2013年「エンド・オブ・ホワイトハウス」の続編。

ビッグバジェット作品ではあるが人をバンバン撃ち殺していく作品で、容赦の無さがむしろ清々しくなるスピード感のある作品。90年代アクションを好む人にはオススメかもしれない。

中盤で挟まれるワンカット風のシーンは緊張感もあり醍醐味の一つでもある。

しかしアメリカとイギリス以外の各国首脳陣の扱いが目を疑うほど雑であり、そもそも敵グループのテロリストに対する視点もとても一方的なものなので、問題を含んでいる事を踏まえた上で鑑賞するのが良いと思われる。


エンド・オブ・ステイツ(2019年11月公開)

鑑賞形態:Netflix

監督:リック・ローマン・ウォー

脚本:ロバート・マーク・ケイメン、マット・クック、リック・ローマン・ウォー

主演:ジェラルド・バトラー(製作兼任)

出演:モーガン・フリーマン、ジェイダ・ピンケット=スミス、ランス・レディック、ティム・ブレイク・ネルソン、ニック・ノルティ ほか

「エンド・オブ・キングダム」の続編であり、ジェラルド・バトラー主演の「エンド・オブ~」シリーズの一つ。(三部作完結編と思っていたが、続編が企画されているらしい)

マットな質感のアクションスリラーは前作通り。そういう点では心配せずに見られるかもしれない。

トラックで夜の森を逃げ回るシーンや、冒頭の無数のドローン演出などは新鮮に感じられる描写であり、中盤の明らかにやり過ぎな連続爆破シーンは圧巻で、それは確かに見応えがあった。

前作同様、90年代アクション映画を見る感覚をもって見るのが丁度良いと思われる。


劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer(2019年7月公開)

鑑賞形態:Hulu

監督:田﨑竜太

脚本:下山健人

主演:奥野壮

出演:押田岳、大幡しえり、渡邊圭祐、クリス・ペプラー、ISSA、前野朋哉 ほか

テレビシリーズの映画版。

登場人物が行動する理由やあらゆる事象の理屈がわからない。一般的な考えとは真逆の行動をする人が居るとか、ついさっきまで別の場所でひと悶着あったのに、そこで起こった事の決着を放り出して仲間の元へ合流するとか、一連の出来事が繋がる理由がとてもわかりにくい。


パルプ・フィクション(1994年10月公開)

鑑賞形態:Amazonプライムビデオ

監督・脚本・原案:クエンティン・タランティーノ

出演:ジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソン、ユマ・サーマン、ハーヴェイ・カイテル、ティム・ロス、アマンダ・プラマー、ブルース・ウィリス

ヴィンセントとジュールス。まだ約束の時間じゃないからといって、マッサージして殺された人の話をし続けている。「いつまでそんな話してんだよ!?」というシリアスな笑いのようなものがあった。

しかしそれが、誰かも知らないし状況もよくわからないシーンを延々と見させられる、というのが映画らしいとも思えた。そしてそれはタランティーノが得意とし、今作以降に顕著になった”映画らしさ”でもあったのだと思った。

ヴィンセント、いやジョン・トラボルタが踊り出した瞬間、上手すぎて爆笑。そして最高だった。ダンスシーンがある映画はなんだかんだ印象に残っていい映画なのかもしれない。

他にも怒り狂う役が似合うブルースや、刀での斬られ方が完全に日本の時代劇リスペクトであるなど、楽しめるシーンは多い。

最後のパートでジュールスが聖書を読み上げる。

扇情的に語られるフィクションと最初に言ってるだけあるというか、まさに”形の無い”印象をもたらす映画だったと感じた。

ヴィンセント、ジュールス、ブッチ、マーセラス。この4人は命を救ってる。あるいは奪うのを止めている。印象とは違って、実は命を繋ぐことが語られているというのが、この映画を面白いと思わせる醍醐味の一つなのかもしれない。

トラボルタとユマ・サーマンのツイストを見るために鑑賞するのもオススメ。というぐらい最高。


屍人荘の殺人(2019年12月公開)

鑑賞形態:Amazon プライムビデオ(多分)

監督:木村ひさし

脚本:蒔田光治

原作:今村昌弘

主演:神木隆之介

出演:浜辺美波、中村倫也、葉山奨之、矢本悠馬、佐久間由衣、山田杏奈 ほか

タイトルから伝わる大きな要素よりも、メインキャストだと思っていた人が・・・という展開の方がサプライズだった。

こういう映画を高校生の時に見たかった~~~


恋はDeepに(2021年4月放送開始)

鑑賞形態:テレビ放送、Hulu

脚本:徳尾浩司

演出:鈴木勇馬、岩本仁志、伊藤彰記

出演: 石原さとみ、綾野剛、今田美桜、渡邊圭祐 ほか

思い出作品シリーズとして記録。



2021年7月

機動戦士ガンダムAGE(2011年11月放送開始)

※記事作成時点で18話まで鑑賞

鑑賞形態:Hulu

監督:山口晋

シリーズ構成:日野晃博

出演:豊永利行、江口拓也、山本和臣、井上和彦、神谷浩史 ほか

言わずと知れたガンダムシリーズ作品の一つ。「ダンボール戦機」や「妖怪ウォッチ」で知られているゲームメーカーのレベルファイブが企画協力。シリーズ初のゲーム化を前提とした作品である。

企画協力がレベルファイブというだけあって、今までのガンダムシリーズに触れてこなかったような子供世代をメインターゲットとした作風は斬新で、放送前、放送当時、放送後も賛否両論が常に交わされていた。好意的な感想はあまり聞かない作品になったイメージは否定できない。

リアルタイムでのテレビ放送も見ていたが、改めて見ると気づくこともある。

長年にわたり歴史を積み重ね、アニメ業界をけん引してきたシリーズに新しい世代を取り込むという、挑戦的な意図があるのは明らかだが、上手くいけばガンダムシリーズだけでなくアニメ・サブカルチャーそのものに新しい風を吹かせる事が出来たのではないか、とも改めて感じた。

今はもうガンダムだけでなくほぼ全ての作品において、起源や成り立ち、積み重ねによる定番、お決まりの展開など、それらを知った上で楽しめる作品が多くなった。そのシリーズではなく別シリーズの定番をパロディ・オマージュした展開によってその作品を盛り上げる、という事態もよく見られる。歴史を学ぶのと同じく、アニメ・漫画・小説・映画・音楽、それらの過去の変遷を知らないと今を知ることが出来ないという圧迫感が、あらゆる場所で感じられる。

過去を知らずとも楽しむ事は勿論できるし、深く知るほど更に楽しめるのも知っているが、これからサブカルチャーに触れることになる子供世代にとっては、少し入りづらい環境になってしまっているのではないか、と少し心配になる。

もしガンダムAGEが子供世代も親世代にも高評価を得て、尚且つお決まりの要素を良い塩梅で散りばめた作品になっていれば、大きな流れが生まれていた気がする。”元ネタを知っていれば更に楽しめる”というのは、サブカルを楽しむ方法の一つであり割と大きな前提でもある。その感覚を、しかもガンダムという大きなシリーズで初めて知る世代が生まれていれば、また新しい潮流へと変わっていたかもしれない、と思った。(それに成功したのが「ガンダムSEED」かもしれない・・・)


ブギウギ専務 第二期(第一期は2007年7月、第二期は2015年4月より放送開始)

鑑賞形態:Hulu、地上波テレビ放送

ディレクター・プロデューサー:岸弘

出演:上杉周大、大地洋輔(ダイノジ) ほか

北海道で専務と言えば!お馴染みローカルバラエティ番組。

とても面白い上にだだっ広い北海道の魅力をいくつも知ることができる番組。「クイズ!市町村章」はギャラクシー賞とかノミネートしてほしい程の面白さと魅力が溢れる企画だと思う。義務教育に組み込んで中学の地理の授業とかで見せた方が良い。そう思うほど学べて面白い。


ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2010年7月公開)

鑑賞形態:Amazon プライムビデオ

監督:トッド・フィリップス

脚本:ジョン・ルーカス、スコット・ムーア

出演:ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィアナキス、ジャスティン・バーサ、ヘザー・グラハム

”クソやべぇ”ぶっ飛んだギャグをぶち込んだハリウッドのコメディ映画。今じゃなくても許容しがたい侮蔑が含まれるので見るときは少し心構えが要るかもしれない。

ラスト。高圧的で束縛気味の恋人からいつものように小言を言われるスチュが、とうとう本音を吐き出すシーン。それを見たフィルが「やれば出来んじゃんお前」みたいな表情でスチュを見直す、といった描写がされているが、「女性には毅然とした態度と強い姿勢で相手するのが男性らしさ」という男性上位の一方的な考え方を前提してる事に萎える。溜めていた本音をぶちまけるから怒鳴り散らす、という心情はまだ理解できるが、フィルの表情により、それが「本来の男性性」であり正しいものだと思わせるような、その着地の仕方は納得できない。そもそもちゃんと自分の意思を伝えていればそこまでこじれる事が無かったんだし、それを怒りに任せて叫ぶという最悪の伝え方をしているからスチュは最悪。前半などで見られる恋人の高圧的態度もステレオタイプで、確かに実際に言われると不快なものなのはわかるが、結局は怒鳴って恐怖を与える態度を取れば勝ちみたいな演出は駄目だなと思った。(時代の流れとか、あと半周すれば逆に男性からのカウンター的な主張も多くなって、この演出の見方も変わる、のかどうかはわからないけど、ジェンダーに関してはカウンターするのではなくバランスを取るように穏やかに調整していく流れになるよう祈る。)

クリント・イーストウッドがブラッドリー・クーパーに惚れこんだというのも、そういう”古き良きアメリカ”を体現できる”男性”だったからなのかなと、邪推をしてしまうぐらいにまで感じるシーンだった。(その道のプロが後継者に同性を選ぶのは一般的だし、それ自体が悪い事とは思ってません)

理解はできるし映画としてのお決まりの演出だからっていうのもわかるんだけどね!


トゥモロー・ウォー(2021年7月配信開始)

鑑賞形態:Amazon プライムビデオ

監督:クリス・マッケイ

脚本:ザック・ディーン、ビル・ドゥビューク

主演:クリス・プラット

出演:イヴォンヌ・ストラホフスキー、ベティ・ギルピン、J・K・シモンズ、エドウィン・ホッジ、キース・パワーズ ほか

フットボールの試合中に救援要請を送ってきた未来人のため、クリス・プラットが愉快な仲間とちょっと強面の先輩たちと共に未来へタイムスリップし、素早いエイリアンと闘い未来そして現在の地球をも救うミッションに挑むアクション超大作。

未来へタイムスリップする時、転送される人々の不安の叫びが妙に生々しくて笑えた。

ツッコミ所もあるが、ポップコーン片手に劇場で見たいとも思える作品だった。

年に一度テレビで放送してほしい。「バトルシップ」のようにリアルタイムで、皆でツイッター実況して楽しみたい映画だったのでオススメしたい。


バッドボーイズ フォー・ライフ(2020年1月公開)

鑑賞形態:Amazon プライムビデオ

監督:アディル・エル・アルビ、ビラル・ファラー

脚本:クリス・ブレムナー、ピーター・クレイグ、ジョー・カーナハン

主演:ウィル・スミス、マーティン・ローレンス

出演: ヴァネッサ・ハジェンズ、アレクサンダー・ルドウィグ、ケイト・デル・カスティーリョ、ジョー・パントリアーノ、ジェイコブ・スキピオ

型通りの展開で、安心して見れる人と飽きてしまう人とに分かれてしまうかもしれない。私は後者だったが、世界的にはヒットしたとの事で、それを受けて続編が企画されているらしい。

吹き替えで鑑賞したが、ベテラン声優による掛け合いは聞いていて心地良い感覚があったし、吹き替えでもウィル・スミスとマーティン・ローレンスの息の合った演技が見ていて伝わってきた。

中盤の、敵グループとのバイクチェイスシーン。バイクを運転するマイクとサイドカーに乗るマーカスの会話は本作の醍醐味の一つとも言える。

窮地に陥る中、反撃にうってつけの銃を見つけたマーカス。それでも人を傷つけないという神への誓いを守って撃とうとしない。そんな彼に対しマイクが言う。

「神はお前に使命を与えたんだよ!」

「俺はダビデ!?」

「あぁゴリアテを倒せ!」

「ダビデは投石器を持ってた!!」

「そうだ!その銃はお前の投石器だ!!」

「Yeah!!!」

「さぁ敵を吹き飛ばすのです!」

「まさかの”バッドボーイズ 聖書バージョン”じゃねぇか!」

「その通り!」

そんな会話を繰り広げた後、結局マーカスが叫びながら撃ちまくるという一連のシーンは下らなくて最高だったし、「走行中によそ見しながら怒鳴り合って会話」というマイケル・ベイの定番ギャグも踏まえているという名シーンであった。

続編がどうなるかはわからないが、監督コンビがマーベルスタジオのドラマ「Ms.マーベル」のエピソード監督を務めるというニュースもあるので、それまでに字幕版で見返しておきたい。


デアデビル(Marvel’s Daredevil) シーズン1(2015年9月から配信開始)

鑑賞形態:Netflix

製作総指揮:スティーヴン・S・デナイト、ドリュー・ゴダード、ジェフ・ローブ

製作: マーベル・テレビジョン、ABCスタジオ

主演:チャーリー・コックス

出演:デボラ・アン・ウォール、エルデン・ヘンソン、ロザリオ・ドーソン、ヴィンセント・ドノフリオ

今年一番ハマった作品になりそう。今まで見ていなかった事を後悔するレベルで面白い。


ロキ(2021年6月配信開始)

鑑賞形態:Disney+

監督:ケイト・ヘロン

脚本:マイケル・ウォルドロン

主演:トム・ヒドルストン

出演: ググ・バサ=ロー、オーウェン・ウィルソン、ウンミ・モサク、タラ・ストロング、ソフィア・ディ・マルティーノ ほか

剪定基準・範囲がわからなさ過ぎるけど、そういう部分を各自考えるのがタイムトラベルものの暗黙の了解であり、理不尽な素質でもあり、しかし楽しみ方の一つでもある。と思っているから楽しめる。

っていうか、「基準がわかんねぇよ!」ってロキも言ってましたもんね(笑)

このドラマは自分との会話がテーマ。(鏡像関係モノ、好き)

自分を見つめ直し、自分と対話し、認める。そして先へ進む。自己肯定を経て前へと進むストーリー。時代の趨勢もあると思うけど、マーベルスタジオ製のドラマはそんな物語を立て続けに公開している気がする。

ロキは特に、「自分を好きになっていいんだ!今までの自分を、過去を引き連れて生きていくんだ!」という、軽い言い方になるが「大人になった」のを表し成長を描いた物語になっている。何者でもない、"自分"になる話。それが主人公らしさであった。そしてそれは、アイアンマンやソー、キャプテン・アメリカのように、単独シリーズの最終作で改めてアイデンティティを手に入れた過去作と同じでもある、と思う。(ソーは4作目の製作が決定済みなので最終ではなくなったが)

まぁ登場人物は他者というより「ロキ」自身がほとんどではあるが・・・

「ロキを相手にするって本当に面倒だな…」というのをロキ自身が体験するのが面白かった。


ブラック・ウィドウ(2021年7月公開&配信開始) 

鑑賞形態:劇場(ユナイテッド・シネマ札幌)

監督:ケイト・ショートランド

脚本:エリック・ピアソン

製作総指揮:ルイス・デスポジート、ヴィクトリア・アロンソ、スカーレット・ヨハンソン ほか

主演:スカーレット・ヨハンソン

出演: フローレンス・ピュー、レイチェル・ワイズ、デヴィッド・ハーバー、ウィリアム・ハート、レイ・ウィンストン ほか

表情が良い。デカイ画面で見る綺麗な肌とそれぞれに(年齢に)合ったメイクも素晴らしい。

テレビで映画が流れてる映画は大体良い作品(ムーンレイカー見たくなる)。

再会後の食卓でエレーナが本音を吐露したシーン。感情的に話すも、段々と落ち着きを取り戻していき、あるタイミングからは表情も呼吸もスッと元に戻るのがリアルで怖かった。(早めにスッと戻るのを見るとちょっと怖いんですよね~~~笑)

エレーナが予想外にも良いキャラだった。いわゆるテンプレな妹キャラ。スパイディやデップー並にジョークや小言を常に放って活動するスパイ像というのは斬新だった。

この家族は、思えば父も母も姉もかなりテンプレだった気がする。

しかしアレクセイは屑野郎だった。クッソ屑。完全にヴィランの思考回路のクソ屑キャラだった(笑)

そんな彼にも、ヴィランだとしても自分が信じる”父親としての正しさ”を子供達に与えようとする、親心はあるのだと思える人柄が垣間見えた。

本当の悪役は度を越えて真の屑だった。ここまで突き抜けた悪役というのもMCUでは久しぶりで、最低なのが映画として良かった。

悪の組織とはいえ自分を育てた場所。それを壊してまで属したシールドも腐敗。その後やっと見つけた、正しいと思えた、アベンジャーズという居場所でさえ分裂してしまい、幼少時の“家族なんて幻想"というトラウマを大人になっても幾度も味わう人生を送ったナターシャ。

家族がバラバラとか家族が居ないとか、子供の頃にそれを経験するのがどれだけトラウマなのか、 ”家族”を普通に享受してる人が簡単に想像できるようなものではないのかもしれない。正直あんな両親を見ると、ナターシャがそこまであの両親にこだわるのかわからないと思う事もあったが、そういうトラウマの克服と、夢を現実にしたい気持ちは、”家族”を知る自分には計り知れないものがあったのかもしれない。(ウィドウズの解放の為に必要だったというのもあるが)

自分の理想のため、痛みを伴っても理想のために行動してもがく姿に胸を打たれる。この映画を見る30歳前後の世代にとっては、 親が旧時代の考え方をしているという点と、それを今の正しい価値観にアップデートさせようと戦うという点に、物凄く共感できる映画だったのではと思う。

「自分にもめちゃめちゃ刺さる内容だったんじゃん!」と書いてて気づいた。昔の自分は駄目だったっていう点も共感できる。

あまりにも現実離れした家族関係なのに、ギスギスした雰囲気には普遍的な親近感を覚える。痛快なアクションと映画らしいドラマを見られるので、オススメの作品だ。




ミドリユカリの鑑賞記録 最後に

ただの感想を並べただけになったので、次に何かを書く時は評論的視点を盛り込みたい。

盛って盛って盛りまくりたい。

見てくれた人が居るなら、読んでくれてありがとうございます。

↓↓↓過去記事はコチラ↓↓↓ – ミドリユカリの鑑賞記録

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