映画「雨に唄えば」感想!どこで見られる?視聴方法も! 『イン・ザ・ハイツ』への予習 part.1(ミドリユカリ)
映画「雨に唄えば」
ブログ記事を書く練習も兼ねて今月から始めるシリーズ。
毎月1つの課題作品を決め、関連作の感想も踏まえて課題作品を読み解いていくシリーズ記事。
監督の過去作、同ジャンルの作品等を予習として2~3作鑑賞し、最後に課題作品を鑑賞する事でなるべく多くの視点から1つの映画を”観る”練習をする企画。(企画?)
今月の課題はブロードウェイミュージカルの映画化である『イン・ザ・ハイツ』。
それに向けての予習第一弾は、ミュージカル映画を代表する名作の一つとして有名な「雨に唄えば」を鑑賞。
「名作なのに見たこと無かったのかよ!」と自分でも思いますが、そういう”未見の名作”が多過ぎて、映画マニアではなくただの映画好きに留まっている、と言わざるを得ないのが現状。
という話は置いておいて、「雨に唄えば」の感想をうっすら書いていこうと思います。
Table of Contents
映画「雨に唄えば」について
監督:ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン
脚本:アドルフ・グリーン、ベティ・カムデン
製作:アーサー・フリード
音楽:ナシオ・ハーブ・ブラウン
配給:MGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)
ジャンル:ミュージカル
公開時期:1952年4月(米)、1953年4月(日)
上映時間:103分
映画「雨に唄えば」視聴方法
Amazon プライムビデオ | 〇(字幕・吹替) |
Hulu | × |
Netflix | × |
U-NEXT | 〇(字幕) |
TSUTAYA TV | 〇(字幕) |
(上記ストリーミングサービスの状況は2021年8月のものになります)
映画「雨に唄えば」 登場人物
ドン・ロックウッド:ジーン・ケリー(堀川りょう)
キャシー・セルドン:デビー・レイノルズ(加納千秋)
コズモ・ブラウン:ドナルド・オコナー(大塚智則)
リナ:ジーン・ヘイゲン(安藤麻吹)
シンプソン社長:ミラード・ミッチェル(仲野裕)
デクスター監督:ダグラス・フォーリー(田坂浩樹)
ゼルダ:リタ・モレノ(小林美穂)
ドンのパートナーダンサー:シド・チャリシー※セリフ無し
括弧内は声優(パブリックドメインDVD版。ほかNHK版など有り)
映画「雨に唄えば」 あらすじ
世界初の音声付き映画「ジャズ・シンガー」の大ヒットにより、トーキー映画が新たな主流となる丁度その頃。
サイレント映画のスター、ドンとリナが撮影中の作品も、映画会社の意向により急遽トーキー映画として作られる事になる。慣れない手法に戸惑うドンだったが、偶然出会ったキャシーの歌声に活路を見出し成功を目指す。(筆者要約)
映画「雨に唄えば」 感想
昔の作品という事もあって、シンプルで王道でド直球のストーリーがとても見やすい作品です。
元々ある楽曲を使ってミュージカル映画を作ろうという製作背景もあり、歌われる楽曲群は見る者をすぐに楽しませてくれます。その即効性は、今なおスタンダードとなっている事がわかる地力の強さが発揮されていました。
冒頭のドンの回想。”信念を持ち努力を重ねた日々”を語り始めるドンと、実際には”平凡でこき使われていた日々”だった過去の回想シーンが真逆で面白い。画面に映る映像とナレーションがちぐはぐというギャグ、これはずっと前からある演出法だったんだということがわかりますね。ド定番ギャグ。
回想で見れる、ドンがやらされたスタントの数々が無茶振り過ぎて爆笑しました。
ジャッキー・チェンもトム・クルーズもここまでやってないよ!・・・と思いましたがあの人たちも同じぐらい無茶してましたね。
飛行機で突っ込むのも凄いけど、崖からバイクで落っこちるのはヤバすぎ。電車から車への飛び降りも凄いですし、VFXありきのスタントを見慣れてる今だからこそCG無しの昔の映像は、当時の観客と同じぐらいビックリ・ヒヤヒヤさせられます。(この作品で言及する事じゃないですが)
作品の全体的な話で言えば、カットは割っているけど舞台を見ているような感覚になるのが不思議でした。
中盤、映画の撮影中。現場に突然やって来た上役に撮影は中止だと言われ、みんなにそう伝えろと言われた監督が「撮影中止!自宅待機せよ」と従順に叫ぶのもクスっと笑えて、こういうシーンが映画全体に楽しい雰囲気を与えています。
ハリウッドのセット内での歌唱シーンは今作の見せ場の1つとしてとても素晴らしかったです。照明や扇風機など撮影で使われる様々な小道具でシチュエーションを作っていく演出は、映画や舞台を作る面白さがシンプルに伝わる名シーンでした。タイトルにもなった「雨に唄えば」歌唱シーンと同じぐらいの見せ場。
シルクドゥソレイユのような大きな布を使ったダンスも圧巻なので、オススメです!
個人的な話ですが、最近プロジェクターを買いました。
プロジェクターを使って初めて見た映画がこの作品でしたが、古い作品はミニマムな環境に合っていてとても良い鑑賞体験になりました。
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