映画「レミニセンス」 ネタバレあり感想:愛する誰かを忘れられない貴方へ
皆さん、こんにちわ。今回このブログで取り上げるのは 映画「レミニセンス」 です。
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映画「レミニセンス」 概要
監督:リサ・ジョイ
キャスト:ヒュー・ジャックマン、レベッカ・ファーガソン、タンディ・ニュートン 他
あらすじ:都市が水に沈んだ近未来。記憶潜入〔レミニセンス〕エージェントとして暗躍するニック(ヒュー・ジャックマン)は顧客に過去の記憶を見せ、それを再体験させることを仕事としていた。ある日、美しき謎の女性メイ(レベッカ・ファーガソン)が仕事の依頼をしてくる。ニックはメイに惹かれるが…
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映画「レミニセンス」 感想①:記憶を巡るSFとラブストーリー
最初に正直に思ったのは「思ってたのと違うな~」ということでした。
これに関しては予告編の煽りと作り方がそうさせていたのだと思います。
記憶潜入と言っても「インセプション」や「テネット」のような映像体験とかはなく、記憶を映像化し3Dホログラムとして映し出すような感じであり、ニックは声でその案内をし、映し出されたものを見る感じ。
ヒュー・ジャックマンの良い声なら気持ちよく入れそうな気がしますよね(笑)
それを生業として暗躍するニックとその相棒ワッツの元へやって来る依頼人メイがキーパーソンとなります。
この記憶を映像化するという部分は導入とラストに活かされるのですが中盤はそれほど活きて来なかった印象です。
どちらかと言えば、映画で言う処のファム·ファタールという存在のメイを追いかけ続けるニックの捜査の行方を巡るサスペンス要素が強く出ており、その動機がメイへのラブストーリーとしても取れる印象でしたね。
ここからネタバレ本格化します。
映画「レミニセンス」 感想②:許容範囲‐ニックへの共感度
さて、この映画ですが、ニックの行動や選択にどこまで共感もしくは許容出来るのかで評価が分かれるのかなと思います。
ニックはメイと出会い、彼女と親しくなるが、メイは突然姿を消してしまいます。そこでニックはメイと過ごした記憶に溺れ、彼女を探すことに執着してしまいます。基本的にメイに翻弄されていくお話とも言えるのでニックがかなりヤラれてる印象なのが個人的には…
あと、仮にも記憶潜入を生業としているのなら少しは彼女への警戒とかあっても良かったし、記憶の保管庫のロックの解除方法はもうちょっと気を遣えよ(少なくとも普段から鼻歌で歌うなよ)…と思ってしまいましたね(愛した人に夢中になってしまう気持ちは分かるんですけど…)
退役軍人ということもあり、戦闘力は0ではないが、彼女に執着するあまりヤラれている感じで情けなく見える(その分、助けに来る相棒のワッツが頼れてカッコいい)というのも評価が分かれそうです。
終盤にはそれを取り戻すように、真相と切ない記憶が明らかになってくるが、そもそもニックがヤラれてなければ最悪の展開(メイの死)は回避出来たかもしれないのに…というのを切なく思うか、あちゃ~と思うかで評価が割れると思いました。
と、不満点を並べてみましたが、普通にみる分には、ファム・ファタールを巡るSFサスペンスとして楽しむことは出来たんですよ。ただ、前半でのニックのメイへの執着っぷり、周りの声も聴かずに記憶に依存する姿(しかもそのせいでメイの助けになれていないオチつき)がノイズとなり彼への共感・許容は薄れてしまうし、彼のたどり着いた先、メイとの幸せな記憶の中で生き続けるという選択もどこか虚しく、「過去に生きることも選択のうち」というラストのメッセージも悪くはないのですが、何か違うような…
少なくとも、過去の大切な記憶を大切にすることは大事ですし、その思い出を繰り返すことで、辛い現実や未来から逃れることも時には大事だとは思いますが、個人的には前に、未来に進むほうが良いのかなと感じました。この映画でも、メイの存在に執着するのはともかく、彼女と過ごした記憶に執着している場面が多く見えたので、そのせいでニックはメイからのヘルプに間に合わなかったのでは?と思ったり…
さて、「レミニセンス」について個人的な意見を語ってみましたが、いかがでしょうか?
正直、上手く言語化できていないような気がしますが、自身の記録として残しておきたいと思います。
では、今回はこのへんで
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