映画 「リボルバー・リリー」 ネタバレありのあらすじと感想

2023年8月21日

皆さん、こんにちは。アヤノテツヒロです。今回こちらのブログで紹介するのは大好きな!!綾瀬はるかさん主演の 「リボルバー・リリー」 です!!

基本情報

監督:行定勲

キャスト:綾瀬はるか、長谷川博己、シシド・カフカ、阿部サダヲ、など

あらすじ

大正末期の1924年。関東大震災からの復興で鉄筋コンクリートのモダンな建物が増え、活気にあふれた東京。16歳からスパイ任務に従事し、東アジアを中心に3年間で57人の殺害に関与した経歴を持つ元敏腕スパイ・小曽根百合は、いまは東京の花街の銘酒屋で女将をしていた。しかしある時、消えた陸軍資金の鍵を握る少年・慎太と出会ったことで、百合は慎太とともに陸軍の精鋭部隊から追われる身となる。(映画.comの解説より引用)

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ザックリあらすじ(最後までネタバレあり、多少の省略もあり)

陸軍は資金の行方を知る慎太の父親、細見欣也を追っていた。邸宅に居た者たちを皆殺しにした陸軍は慎太の行方も追っていた。慎太は父親から「小曽根百合の元へ行け」と言われていた。

一方、小曽根百合はその皆殺し事件の犯人とされた國松の事を知っており、そんなことをする人物ではないと調べに向かっていた。陸軍の動きを目撃した百合は帰りの列車で追われる慎太に遭遇する。追っ手を瞬時に叩きのめした百合は慎太を連れ、列車から飛び降りる。

追っ手を倒した百合は銘酒屋、カフェ「ランブル」にいる奈加と馴染みの弁護士である岩見に調査を依頼する。検問を避けつつ、東京へ向かう2人の前に、百合の過去を知る謎の男:南が襲撃してくる。強い戦闘力を持つ南に慎太が持っていた書類を奪われるが、それは陸軍の資金の帳簿だった。

岩見の調査の結果、陸軍の資金はある口座に入れられており、特殊な契約(バニシングと呼ばれている)により、銀行の資金として消滅寸前となっており、陸軍は血眼になってその資金を引き出すカギを探していたのだ。それは慎太の指紋と暗証番号が必要なのだが、暗証番号を彼は知らなかった。

東京の店に陸軍が大挙して攻めてくる。百合はリボルバーを手にし、仲間の奈加と共に応戦。軍勢を瀕死に追い込む。突如現れた南に撃たれた百合は、岩見の事務所で静養する。慎太の持っていた書類を包んでいた手ぬぐいに隠された暗号を調べるとそこにはある寺の座標が載っていた。

岩見はかつての上官である水軍の山本五十六に接触しようとしていたが、内務省の幹部:植村が先に接触してくる。彼から百合の過去が語られる。百合が所属していた組織:幣原機関の水野。彼を愛した百合は彼との子供を生むが、組織内で分裂が起きてしまい、子供を亡くしてしまう。その後、散り散りになった彼女らだったが、病死したと言われていた水野は生きていた。その彼こそが慎太の父親だった。水野は細見と名を変えて生きていた。だからこそ、水野は百合に慎太を託したのだった。水野は武力では平和を実現することが出来ないと考えていた。

その意志と慎太への母性にも似た想いを胸に百合は再び闘いに赴く。山本五十六から海軍からは保護することが出来ないため、海軍省に自力で来るように言われる。百合と慎太は陸軍が所狭しと張り込んでいる中を突き進む。途中、家族の仇とも言える軍人に襲撃され、慎太は銃を向ける。しかし撃つことが出来ない。撃ったのは百合だった。百合は慎太に、それでいいと言う。

百合は馴染みの仕立て屋へ。依頼していた白いドレスに身を包み、百合と慎太は霧の中を進んでいく。霧を利用しながら進む2人。途中、奈加や同じく従業員の琴子の援軍もあり、順調に進むが再び南が現れる。南という過去の亡霊を断ちきり、百合は生きる決意と共に南を撃ち倒す。海軍省まであとわずか。海軍省前に陸軍の軍勢が大挙していた。そこに岩見がバイクに乗り駆けつける。バイクを爆発させ、油断した隙に慎太を走らせる。襲ってくる軍人達を撃つ百合。反撃され白いドレスは血にまみれていく。慎太は海軍省へと辿り着く。ボロボロの百合は山本五十六に銃を突きつける。金の使い道を聞かれた山本五十六は戦争を引き延ばし、回避する方法を考えると約束する。水野の想いを慎太に託した百合はその場から引き上げていく。

後日、慎太と百合は再会する。約束していたマロングラッセを食べながら、2人はまた再会することを約束し、慎太は旅立っていった。百合は岩見と汽車に乗っていた。岩見が想いを伝えようとすると百合はそれを止める。そこに現れた謎の男。来たと呟く百合はその男にリボルバーを向ける。

「リボルバー・リリー」 見所① :何を置いても綾瀬はるかが美しい!カッコいい

めっちゃ綾瀬はるか最高やん!!という映画。ドレスを纏い、リボルバーを構える綾瀬はるかの美しさと強さを堪能し出来るので、それだけで大満足!!慎太との出会いから、列車での軍人を叩きのめすアクション。僅かな動きから強いことが分かるし、その辺にあるものを使って応戦するのがカッコいい。

南との闘いでも肉弾戦を披露。回し蹴りの美しさに惚れ惚れするし、「ランブル」でのガンアクション。リボルバーを撃ちまくり、リロードする様も素晴らしい!奈加を演じるシシド・カフカさんの援護射撃も素晴らしく、2人のガンファイトをもっと見たくなりました。

クライマックスにかけての霧の中を進んでいくシークエンス。こちらも素晴らしかったですし、霧を利用して多勢に無勢という状況を静かに乗り越えていく様、南との決戦における立ち回り、クライマックスで血にまみれ、ボロボロになりながらもリボルバーを構え撃つ姿がホントに良い!!最高でした!!

「リボルバー・リリー」 見所②:綾瀬はるかを囲む素晴らしい演者たち

岩見を演じた長谷川博己さん、ダンディでどこかミステリアスな雰囲気を持っており、綾瀬はるかさんとは共演も多く、ここでも良き相棒でありつつ、ラストにはバイクで援護しにくるなど、美味しいところを随所で持っていくのが素晴らしい。

軍人を演じたジェシーさんも素晴らしい。百合に圧倒され、上官にいびられ、追い詰められながらも執拗に百合たちを追いかけてくる様は狂気的でもあり、普段のジェシーさんとは一線を画す名演でした。南を演じた清水尋也さん、こちらも得たいの知れない南の不気味さや生気のなさを見事に演じており、アクションも素晴らしい。

また、橋爪功さんや、阿部サダヲさん、板尾創路さん、佐藤二朗さん、豊川悦司さんなど短い出番ながらも存在感を発揮する皆様も映画を彩り、スゴく厚みのある映画でした!

多少のツッコミ処

原作とは大分違うようなので比較出来ませんし、歴史にもあまり詳しくないのでどこまで言っていいのか分かりませんが、少しだけ陸軍と海軍の関係性がいまいち分からない。確かに陸軍は執拗に追いかけ回すし、容赦ない方法を使ってくるので、話が出来る海軍の方が良いとは思うが、果たしてそちらも信用出来るのか?と言いたくはなったし、陸軍もそこまで派手に動いていいのか??という話にもなってくる。

また、佐藤二朗さん演じる男が結局なんだったのか分からない。あらすじでは省略してしまったが、一度慎太を拐っており、その時に百合と何らかの取引をしたようなのだが、それに関しては回収されていない。ラストには板尾創路さん演じる陸軍将校を殺害するなど謎の存在である。他にも細かく気になったところもあるが、綾瀬はるかさんの美しいアクションを満喫出来るこちらの映画、とても素晴らしいです!!2回目見てきます!!