「シークレット・インベージョン」 第1話ネタバレ感想と考察

皆さん、こんにちは。アヤノテツヒロです。今回このブログで書いていく作品はMCUのドラマ作品 「シークレット・インベージョン」 です。

「シークレット・インベージョン」 概要及び本編内容①:不穏なオープニング

MCU作品「シークレット・インベージョン」はアベンジャーズの創設者とも言えるニック・フューリーを主役に描くドラマ作品です。彼が擬態能力を駆使するスクラル人に立ち向かっていくのが大筋の話になっています。

主演はもちろん、サミュエル・L・ジャクソン、その協力者であるスクラル人のタロス役にベン・メンデルソーン、さらにマリア・ヒル役のコビー・スマルターズやジェームズ・ローディ・ローズ役のドン・チードルなどMCU作品から多くの人物が登場します。

では、本編内容に沿いながら、ワタシ個人の感想と考察などを交えつつ書いていきましょう。

ここから先は複数のMCU作品のネタバレを含みます。ご注意ください。

物語の最初の舞台はモスクワ。エヴェレット・ロスがどこかに向かっている。彼の登場は「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」以来となっており、時系列は不明だがオコエに救出された後だろうか?彼が向かった先には仲間のエージェント。どうやら彼はテロ事件を調べているようだ。

彼によれば世界各国のテロ事件は擬態を得意とするスクラル人の仕業と考えているようだ。彼の力説をロスは受け流してしまう。ここでキャロル・ダンヴァースやニックについても触れている。ニック・フューリーは「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」で描かれたように宇宙にいるらしい。組織の名前はS.A.B.A.Rと呼ばれている。

ここで仲間かと思っていたエージェントはロスに攻撃を仕掛けてくる。すでにどちらかが敵なのか、スクラル人なのかも知れないという展開だ。

そのエージェントを倒したロスはマリア・ヒルに連絡を取り、脱出を図る。その過程で謎の人物に追われ、ビルの屋上から落下、死亡してしまう。しかし、彼はスクラル人だった…。

正直、ワカンダに救出された後から急にロスが復帰している違和感があったので、スクラル人疑惑は初めから思っていたがそれでもヒルと連絡を取っているなど本人っぽく見えていたのでなかなかの衝撃である。

そもそも、ヒルと連絡を取り合えるほどにロスの情報を把握していたのか、なんなのかも気になるところだし、こうなってくるといつからスクラルでいつまでが本物のロスなのかも不安になってきてしまうほどだ。

このように誰が本物で、誰が偽物なのか、疑心暗鬼にさせるドラマの根幹を見せるオープニングで幕を開ける。

「シークレット・インベージョン」 概要及び本編内容②:スクラル人とフューリーの関係

さて、スクラル人がMCUに本格的に参戦したのは「キャプテン・マーベル」からである。

ここではキャロルが所属するクリー人たちの敵であり、各地に擬態能力で侵入するヴィラン…と考えられてきたが、実はクリー人に故郷を滅ぼされ難民状態であったことが分かり、その中の一人、タロスはキャロルやフューリーと協力し、クリー人の計画を阻止するという役割だった。

その後、キャロルがスクラル人たちを連れて新たな故郷となる星を見つけに向かう…という処で本編は終わり、その後スクラル人について触れられることはほぼ無かった。

「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」ではエンドクレジット後にタロスとその妻ソレンが実はフューリーとヒルに擬態していたことが分かる。そして本物のフューリーは宇宙基地で沢山のスクラル人と何かの任務についていた。なので見ている我々はスクラル人は平和に暮らしているのかな?フューリーに協力している?ぐらいの認識だったかもしれない。

ニック・フューリーは地球に帰還する。しかし、かつてのような迫力は少し無さそうだ。ヒルやタロスに合流し、事態を聞いた彼は動き始める。

ここで気になるのはスクラル人たちの動向だ。彼らは同胞たちを連れてキャロルと共に新たな惑星を見つけるために旅立ったはず。それにも関わらず何故フューリーに協力しているのか、地球上に潜伏しているのか、新たな星は見つからなかったのか??という謎が残る。

「キャプテン・マーベル」の舞台は1995年なので、そこから少なくとも約30年ぐらいが経過していると思われる。その間にサノスの「指パッチン」が起きたことも関係しているのか。疑問が多く残っている。ちなみにニックが姿を消したのは「指パッチン」後ということで、「スパイダーマン」以外の時はスクラル人の擬態では無かったのだろう。

タロスとフューリーの会話からタロスの妻であるソレンが亡くなっていることが判明する。「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」ではヒルに擬態して活動していたのでその後に何かあったことが示唆される程度に止まっているが後々に何かが明かされるかもしれない。

タロスの話では、やはり新しい故郷が見つからなかったこと、タロスが評議会から追い出され、グラヴィクという者が不満を持った若者たちを先導しているらしい。

アメリカでの動きも気になる。大統領とローディがフューリーについて話をしている。どうやらS.A.B.A.Rはアメリカ主導で動いている、宇宙の脅威に対しての基地らしい。そこから無断でフューリーは地球に帰還したらしく、これもまた後々問題になっていくかもしれない。

フューリーは昔の知り合いであるソーニャに会う。彼女もどうやらスクラル人やS.A.B.A.Rのことも知っている諜報組織の人間らしい。

「シークレット・インベージョン」 概要及び本編内容③:スクラル人たちの動き

グラヴィクたちはロシアのある地点をアジトにしているらしい。そこには500人近くのスクラル人が住んでいるようだ。

「キャプテン・マーベル」の時からここまでの人数がいたのかは不明であり、もしかしたら各地に散らばっていたスクラル人が集まって来たのかもしれない。そこにはタロスの娘であるガイアもいた。

グラヴィクたちは人間たちを捕え、その人物の顔と記憶をコピーして人間社会に溶け込んでいるようだ。こうしてスクラル人が入り込んでいると誰が成り代わっているのか分からない。

どうやらグラヴィクたちは爆弾テロを企んでいるらしい。その動きを掴んだ、ソーニャたちの陣営とそれを盗聴していたフューリーたちはその阻止に動き始める。

爆弾の引き取りにはガイアが向かっていた。爆弾を提供した人物もスクラル人であり、タロスは同胞との戦いを強いられている。ガイアに会ったタロスはガイアに母の死のことを教える。それがグラヴィクたちが関与していることを匂わせていた。この二人の親子関係も物語のキーになってくるであろう。

また、フューリーとヒルの関係性もまるで親子のようだ。長年フューリーを支えてきたヒルが語るかつての貴方ではないという言葉が刺さる。どうやらサノスに消されてしまったこと、戻ってきた時に見たことがフューリーを変えてしまったらしく、かつての精彩を欠いているとヒルは語る。それは年老いた父親を心配する娘のようでもある。

ガイアはタロスに秘密裏に爆弾計画を密告する。タロスが来ることがバレているなど街中にスパイがいるのか、密告している者がいるのか?

テロ計画当日。ガイアが密告した爆弾の行方を追いかける。フューリー、ヒル、タロスの三人。ただ、それは囮であり、爆弾テロは実行されてしまう。

そのパニックの中でグラヴィクが擬態したフューリーにヒルが撃たれてしまう。そして第1話は血を流して息を引き取ったように見えるヒルの姿を映して終わる。

「シークレット・インベージョン」 今後の動き

第1話はマリア・ヒルが死亡した?と思われるまさかの場面で終了した。この記事によると、マリア・ヒル役のコビー・スマルターズのインタビュー内容は何とも言えない。死んだように語っているとも言えるし、マルチバースだから…などと言って復活も匂わせているようにも見える。

アベンジャーズからいくつもの作品でフューリーを支えてきた彼女がこのままアッサリ退場してしまうのは個人的にはあまり良くないなと思っているので再登場を期待したい。

彼女がスクラル人である可能性はありそうなのだが、死んだと思われた瞬間に擬態が解けていないので微妙なところだ。

本編中に死んだスクラル人は全員擬態が解けているのでここで解けていないのは…。もしかしたら擬態が解ける前に本編が終わったという可能性もあるか。

また、その場合にはタロスたちの動きを密告していたスクラル人がヒルの擬態であり、用済みだとグラヴィクが殺したという可能性もある。それならば本物のヒルはスクラル人たちに捕まっているという展開になれば、彼女の再登場も決して夢ではないであろう。

MCUはフェーズ4以降、どうにも女性キャラの死亡率が多いと思うのは気のせいだろうか…??

グラヴィクたちはフューリーやタロスを大した脅威ではないと考えており、今後動きは加速していくだろう。モスクワでの爆弾テロを終えて、次はアメリカでも動きを加速させるかもしれない。そうなればローディもこの事態に巻き込まれていくであろう。

フューリー側としてはヒルを(とりあえず)失ってしまい、タロスと2人になってしまった。正直、この2人だけではこのスクラル人たちとの戦争に勝てそうにもないので協力者が必要だ。

ファンの間では「エージェント・オブ・シールド」のメンバーが再登場するのではと期待の声があるが果たして…?

ドラマ「シークレット・インベージョン」はDisney+で配信中だ。次の第2話も見逃せない。