「シークレット・インベージョン」 最終話ネタバレあり感想と文句、あと勝手に代替え案
皆さん、こんにちは。アヤノテツヒロです。今回このブログで書いていく作品はMCUのドラマ作品 「シークレット・インベージョン」 です。
「シークレット・インベージョン」 最終話①:グラヴィクとの対峙と大統領の救出
MCU作品「シークレット・インベージョン」はアベンジャーズの創設者とも言えるニック・フューリーを主役に描くドラマ作品です。彼が擬態能力を駆使するスクラル人に立ち向かっていくのが大筋の話になっています。
主演はもちろん、サミュエル・L・ジャクソン、その協力者であるスクラル人のタロス役にベン・メンデルソーン、さらにマリア・ヒル役のコビー・スマルターズやジェームズ・ローディ・ローズ役のドン・チードルなどMCU作品から多くの人物が登場します。
では、本編内容に沿いながら、ワタシ個人の感想と考察などを交えつつ書いていきましょう。
ここから先は複数のMCU作品のネタバレを含みます。ご注意ください。あと、今回は不満多めです(笑)
最終話冒頭。プリシラに向けて電話をするフューリー。グラヴィクとの最後の闘いにむけて声が聴きたかったのかも…。と思わせる電話で良いですよね。
翌日、フューリーはスクラル人たちの本拠地に乗り込む。門番を撃ち殺し、放射線に汚染され、咳き込みながらグラヴィクの元へ向かうフューリーの姿は弱弱しくも見えて、応援したくなります。
一方、大統領を唆し、ロシアを攻撃させようと偽ローディは暗躍を続けている。大統領へ攻撃を進言している偽ローディに対し、大統領や周囲の人間は違和感を覚えないのだろうか?とも思いました。少なくともアベンジャーズとして平和の為に闘ってきた男の言動に思えないのですが…。ソーニャが偽ローディに電話をして、大統領を病室から動かそうとする。やはり彼女は頼りになりそうだ…。その情報に操られ、大統領を移動する偽ローディと部下たちを一人ずつ制圧していくのがカッコいい。
フューリーはグラヴィクと対峙する。放射線でかなり弱っているようだ。そして、グラヴィクの想いがフューリーに伝えられる。フューリーの指示で最初に殺した男の姿になっていること、故郷を約束してくれた男に応えたい、だが心は摩耗していった…。グラヴィクの動機やフューリーへの想いがついに語られましたが…ちょっと浅い?いや、グラヴィクの若さやフューリーに利用されただけ、散々利用した割に約束も守られなかった恨みが募っていたのかも知れない。セリフにすると軽くなってしまうが、約30年の恨みと考えれば深いかもしれない。
それに対し、フューリーは確かにと認めつつ、何年か探したが、スクラル人たちの新たな故郷になりそうな星は見つからなかったこと、地球に住んでもらうしかないが、全人類に受け入れてもらうようになるのは難しいということを話す。これは2話でタロスと言い争っていたことにも繋がる。確かに今でも移民・難民問題が解決していないのに難しいだろう。
さて、ここで疑問やらなんやらを一つ。数年探しても見つからなかったというが、どこまで探したのかは分からない。「ガーディアンズオブギャラクシー」シリーズを見ているとまだまだ惑星はありそうに見えるし、地球人であるピーターがマスク無しで活動している惑星などありそうに見えるが…(ザンダーとかダメ?)あと、エンドゲーム後ならばガーディアンズたちが復興しているノーウェアとかに移住を受け入れてもらう、地球のニューアスガルドに住んでもらう(少なくともあそこは宇宙人を受け入れている。ソーの功績が大きいのかも知れないが)なども出来そうでは?
クリー人のせいでスクラル人たちが危険と思われていたとか、そういう設定でもあるのかもしれないが、ここまで来るのに見つからなかったの一言で片づけるのは、フューリー及びキャプテン・マーベルの評価を落とすだけに見える…。あとは、ちゃんとそのことを正直に説明しろ!である。(フューリーの秘密主義はホントに悪影響しかない。良い大人なのに報連相が出来ないのか?)
フューリーはグラヴィクにアベンジャーズのDNAを渡す。それを手に入れ、力を手に入れて地球から去るように交渉する。もうニック・フューリーはダメダメだな…と思わせる展開でハラハラしますよね。こんなにひどいと。
グラヴィクは装置にDNAをセットする。ガモーラやキャプテン・アメリカ、マンティスなど沢山のDNAが一覧に表示される。そして、フューリーを巻き込んだまま装置を起動する・・・。
「シークレット・インベージョン」 最終話②:グラヴィクVS…、偽ローディVS…
強力になったフューリーは倒されてしまうかと思いきや、フューリーの腕がハルクの腕に変身して、グラヴィクを殴り飛ばした!そう、フューリーはガイアが擬態していた姿だったのだ。(つまり、咳き込んでいたのも演技。監視されているのかもとも思ったのだろうか?あと、見つからなかったとかの話はフューリーから聞いた真実なのか?)
病院には本物のフューリーが現れ、偽ローディと大統領、ソーニャと対峙する。スクラル人の反乱軍が世界のVIPを捕えていること、攻撃すれば皆死んでしまうことを告げるフューリーだが、大統領は困惑したまま何も出来ない。
ガイアとグラヴィクはエクストリミスやドラックス、ゴースト、コーグ、エボニーマウ、キャプテン・マーベル、マンティスの能力を駆使して大迫力のバトルを繰り広げる。
さて、確かに知っているキャラクター達の能力が入り乱れるのは見ごたえがあるし、迫力も申し分ない。しかしだ、このドラマってサスペンススリラーの方向性では無かったのだろうか?ただの一般人とも言える普通の人間、ニック・フューリーがアベンジャーズの力に頼らずに立ち向かう物語では無かったのだろうか?また、アベンジャーズのDNAをサラッと渡してしまうこと、腹に色々抱えるガイアを超人にした上に、グラヴィクに能力を持たせてしまってもしガイアが負けたらもう地球終わりますけど?? と、まあ作戦にしても、ドラマの展開としてもお粗末極まりないと思いました。何を見せられているのかと思いましたよ。正直に言えば。あと、なんでそんなに能力すぐに使えるの??
最終的にガイアはグラヴィクを殺し、グラヴィクの野望は尽きる。また、偽ローディもフューリーに撃ち殺され、大統領は攻撃中止を命じる。一応の解決は迎えたものの、グラヴィクの扱いはかなり可哀想になった。全ての元凶となったフューリーに直接この反乱への想いを告げることもなく終わってしまったのだ。反乱への想いをどうこうすることもなく、圧倒的な力で強制的に終わらせられてしまった。グラヴィクというキャラクターへの愛が感じられないし、雑に思った。
「シークレット・インベージョン」 最終話③:一応終わったのか…?
本物のローディやロスが救助されるが、一体いつからスクラル人に変わられていたのか言及はされない。「アーマーウォーズ」で明かされるとかそういう話もあるが、謎のままだ。入院着だから「シビルウォー」の後だという話もあるが、グラヴィクが反乱を計画したのが「エンドゲーム」後のはずなのでその話はないだろう(エンドゲームのローディが偽だったら感動が台無しだし、多分MCU離れが加速してしまうし)ついでにロスもいつからなのだろうか?ワカンダに保護されたはずでは??
アメリカ大統領はスクラル人たちの脅威を世間に訴え、地球人以外を敵とみなすと宣言するという過激な行動に出る。(ニューアスガルドの人々やソー、ガーディアンズも危ない?)というか、プリシラに会ってないで大統領を止めろや!!!
ガイアの元にはソーニャが接触する。お互いに利用しあいながら協力していくように、フューリーとタロスとは違う関係で手を組もうということになり、2人は人々が眠らされている場所に向かう。スクラル人たちの別施設?ガイアも驚いているということは知らない?など疑問は放置される。続編を作る気なのかもしれないが、先行き不安である。
大統領に電話をするフューリー。ヘイトスピーチにたいして、文句を言うだけである。無能か!世間は無害なスクラル人を殺すし、関係ない人間もスクラル人と疑われて殺されてしまうなど最悪の自体である。
この状況をほったらかしたまま、フューリーはS.A.B.A.Rに戻ろうとしている。クリー人との交渉の場が出来たらしい。そして、やって来たプリシラに協力を求め、キスを交わす…。は???である。スクラル人を救うための行動なのだろうが、地球のカオスな状態を放置プレイ、最強クラスの能力を得たガイアにも何にもフォローもなく放置プレイ、という状況で、奴はまた逃げたようにしか見えない。
マリア・ヒル、タロスを失ったこの闘いって何だったの?と言いたくなり、しばらく呆然としてしまいました。
「シークレット・インベージョン」 最終話④:勝手に考えた代替え案
さて、文句ありまくりの最終話。(世間の評価も割れているようですね。むしろ文句も多い)どうしたら納得いくか勝手に考えてみました。
まず、グラヴィクが対峙するのは本物のフューリー。放射線に関しては何とかしてもらいましょう。会話内容もまあいいでしょう。見つからなかったのも放置してたのも事実ですし、その辺は認めつつ、DNAを渡さないように話を持っていくが、奪われる展開。これでグラヴィクが本人ときちんと話す場を設けます。機械にセットし、本物だと思って起動するが、実は偽物でスクラル人の擬態能力を弱らせるまたは無効化するものにすり替えておく。この研究をタロスかプリシラがやっていたことにする。さらにすり替えのために実は生きていたマリア・ヒルが裏でこっそり動いていた。(一度死んだ気分はどうだとフューリーが通信しあって、ウインターソルジャーを思い起こさせる会話があるとなお良し)。グラヴィクに対して、謝罪するフューリー。約束を果たせなかったこと、スクラル人への想い、タロスの願い。頭を下げるフューリーの姿は一つの責任を果たそうとする寡黙な男の新たな一面。それを見て、グラヴィクは揺れる。犯した罪は消せないが、もう一度やり直すために投降を促すフューリー。しかし、後戻りのできないグラヴィクはフューリーを殺そうとするが、フューリーの銃弾の方が一歩早い。グラヴィクはフューリーにもたれかかるように死亡する。
なんか日本のドラマっぽくなりましたが、グラヴィクにもちゃんとフューリーと真剣に対話する場所を与えつつ、フューリーが自らの責任に向き合う場面、マリア・ヒルというキャラクターが亡くなってしまうのを防ぐにはこのような展開ならばなぁと思いました。
ちなみに偽ローディの元にはフューリーに擬態したガイアが登場。展開としては本編と同様にしつつ、ガイアは大統領の目の前で擬態を解く。大統領の脳裏には命を助けたタロスの姿がぼんやりと浮かぶ。ガイアは貴方を助けたスクラル人の娘だと名乗り、スクラル人が全て悪ではないことやさりげなく敵に回さない方が身のためだと言いつつ、大統領にスクラル人の居場所を脅し半分、願い半分で要求する。タロスの想いを捨て去ることなく、へりくだり過ぎることなく、交渉のステージに上がろうとするガイアの姿に大統領も一計を案じようとする。とりあえずその場は保留となるが、大統領はスクラル人たちの排除を目論んでいた。そこにフューリーから電話が来る。大統領にクギを刺すために。ガイアはソーニャと手を組み、大統領を監視する。フューリーもそれは承知の上だ。フューリー、ソーニャ、ガイアは持ちつ持たれつの関係を維持しつつ、動向を見守る。もう一つのプランとしてクリー人との交渉に向けて、フューリーは旅立つ。
このような感じで落とせば、本編よりはソフトランディング出来たと思うのですが…。まあ、勝手に妄想しただけです。
今後の展開については…正直不透明な箇所が多すぎるので、「マーベルズ」のフューリーを見て、また考えるべきかもしれません。
ドラマ「シークレット・インベージョン」はDisney+で配信中。MCUの先行きが不安だ…
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません