「新感染半島」公開に向けて ー 前作「新感染」の魅力を語る

2021年2月7日

皆さん、明けましておめでとうございます。アヤノテツヒロです。

今回は映画「新感染 半島 ファイナルステージ」公開に合わせて、前作「新感染 ファイナル・エクスプレス」について記事を書きたいと思います。

公開データ

日本公開:2017年9月1日

監督:ヨン・サンホ

キャスト:コン・ユ、マ・ドンソク、チョン・ユミ他

ちなみに原題は「釜山行き」であり、「新感染」は日本独自の邦題。つけた方が随分とノリに乗ったのかな?なんて思ったりしてます(笑)

新作「新 感染半島」はこの物語から4年後の韓国が舞台となっており、ゾンビの始まりの物語が「新感染」となっています。

「新感染」の魅力について

ここからは「新感染 ファイナル・エクスプレス」の個人的に面白いと思う部分について話していきたいと思います!ネタバレありの記事ですが、この作品、ネタバレしてても大変面白いです!

①ゾンビ!ゾンビ!ゾンビ!の迫力と走行する列車

割と序盤からゾンビ化は始まり、高速移動する密室となる列車内での逃げ場のないゾンビサバイバルという展開自体がスリリング!

感染力も早く次々とゾンビ化が進行する中、一時的に避難出来たのもつかの間、駅へと到着してもそこには溢れんばかりのゾンビ祭り!!

大量かつド迫力のゾンビ祭りに興奮間違いなしです!駅に到着した後、再び乗車する中で離れ離れになる生存者たちというのもサバイバルを盛り上げます。

また、ゾンビたちには音に敏感、暗闇だと動きが鈍いなどと言った特徴があり、「新感染半島」でもこの特性は残っているのではないかと思われます。

②極限状態で描かれる人間の愛とエゴ

ゾンビに溢れ、危険な状況ではあるが駅に降りれずゾンビまみれの走行する列車内でのサバイバルを強いられる主人公ソグや乗客たち。そこで表面化するのは人間の想いです。

ソグは冷え切った関係の娘:スアンを守る為奔走し、乗客の一人:サンファは身重のソンギョンとお腹の中の我が子を守る為に戦う。高校生ヨングクとジニは列車の中で離れ離れになりながらも互いを思いあう。インギルとジョンギルの姉妹は離れた車両の中、お互いの無事を祈る。

そんな人間同士の親子愛、夫婦愛、姉妹愛などサバイバル下で描かれる闘いと想いが胸を熱くします。

さらに、ゾンビから生き残る為に描かれるの人間の身勝手な考え。極限状態における本当に恐ろしいのはゾンビか人間かというのはゾンビ映画でもよく描かれますが、ここでも王道パターンで描かれます。

その人間の負の面を代表するのが乗客の1人:ヨンソクという男でとにかく自分勝手なヤローなんですが、彼に追随してしまう周囲の人間の弱さもまた悲しくも切ない。

新作「新感染半島」でも狂った人間たちが出てくるそうなのでその辺は押さえてありそうですね。

③とにかく最高だぜ!マ・ドンソク兄貴!!!

映画を観た人なら皆好きになると(個人的に強く!)思っているのがマ・ドンソク(兄貴!)が演じるサンファです。奥さんとお腹の子供を守る為に拳でゾンビに殴りかかる彼の強さと迫力は間違いなくこの映画のMVPと呼べる存在感です!!

また、最初は強面の少しイヤなおじさんっぽい感じなのに、離れた車両にいる奥さんの元へ向かうために命がけでゾンビまみれの車両を進む姿、ゾンビに負けないその拳、そして奥さんの為に全てを投げ打つその最期・・・まさしく漢のなかの漢!!!兄貴の知名度を一気に上げた本作での活躍はぜひ何度でも見て欲しいです!!!

と、まあ短く纏めてしまいましたが、「新感染 ファイナル・エクスプレス」はゾンビ映画として、人間ドラマとして最高傑作の一つと呼べるくらい魅力的な作品となっているのでぜひご覧ください!!!

そして、その勢いのまま!最新作「新感染半島」を劇場にて体感しましょう!