「ワンダヴィジョン」第4話レビュー
「ワンダヴィジョン」、第4話これはすごいですね!!
「番組を中断します」のタイトル通り、4話の物語の主軸はワンダやヴィジョンではなく、ジェラルディンことモニカ・ランボーの話であり、第1話~第3話の答え合わせのような話になっています。
よくよく考えたらこれがフェーズ4のはじまりってとんでもないですよね・・・MCUじゃなくてもああいう、別世界の物語が説明も無く始まる作品を見慣れているし、この後何かが起こるのはわかってるにしろ、2021年の今、コロナ禍でスケジュール変更が余儀なくされたとはいえ”白黒””6:4””シットコム”で始めるって大手にしたって凄いことやってると思います。
((((余談ですが))))
ずっと気になってたんですが、マーベルスタジオのロゴ。過去作の名場面が文字の中に映ってるいつものアレ、最後に銀色の文字へと完全に切り替わる直前に映るあの”何かが爆破してるシーン”ってどの作品の何のシーンなんですかね?
前話で街からはじき出されたジェラルディン、彼女の本当の名前はモニカ・ランボー。「キャプテン・マーベル」に登場したマリア・ランボーの娘さんですね。
彼女の成長した姿と言うことが冒頭で明らかになります。さらに彼女は「インフィニティ・ウォー」で起こったサノスの「指パッチン」で5年間消えていたことが明らかになりました。
ただ事じゃない様子が窺える混乱ぶりがパニック映画みたいでしたね。。。
「エンドゲーム」でアベンジャーズの活躍により、元に戻ったものの、消えていた間にマリア・ランボーは死去していることが明らかに…これは少し残念でしたね・・・・
また、モニカのペンダントやおもちゃのヘリについていた剣のようなマークはS.W.O.R.Dという組織のものだということが分かります。
どうやら宇宙の脅威に関する組織らしく、キャプテン・マーベルと行動を共にしたマリアが創設したというのは納得でしたね。
復活から3週間後モニカは組織に復帰、そしてウエストビューでの人々の失踪事件、及びウエストビューという存在が消えた?という事件の捜査に向かいます。
そこにいたFBI捜査官はウー捜査官。「アントマン&ワスプ」でスコットを監視していたあの捜査官ですね。MCU世界での繋がりの幅は広がるばかりですね~
モニカが最初に飛ばしたドローン、カラーリングがキャプテン・マーベルと同じことにグッときますね。「キャプテン・ランボー」って呼ばれていることも。
そこでモニカはシットコムの世界へと迷い込んでしまいます・・・
S.W.O.R.Dは至急対策を打つために、様々な学者を呼びます。そこにいたのはダーシー!「マイティ・ソー」シリーズに登場したソーの元恋人ジェーンの親友である彼女が久しぶりの再登場です。(((ダーシー可愛いよダーシー!)))
彼女が電磁波を調べたところ、古いテレビの電波を見つけ、受信するとそこにはワンダとヴィジョンが生活している姿・・・第1話で彼女たちを見ていたのはダーシーだったことが分かりますね。
さらに、第2話でラジオから呼びかける声、これもダーシーの作戦でその声の主がウー捜査官であることも判明します。
(((3話目の時点で吹替のクレジットにウー捜査官の名前があって、その時点ではまだ出てなかったので、ラジオからの呼びかけか、最後に出てきた軍隊に混じってたのかな~とか思ったら、そういう事かっていう内容のエピソードでしたね。)))
マンホールから出てきた謎の男もS.W.O.R.Dの職員:フランクリンであることが判明し、様々な謎を外部からの目線で見せてくれます。
しかし、外からの接触の場面はことごとくシットコムの物語、画面上からは削除されてしまいます。
そして、第3話のラストへと繋がります。モニカはワンダの家から彼女の力によってはじき出され(さらに、ワンダの能力が赤いエネルギーのものへと戻っている)、さらに家を修復するワンダ・・・戻ってきたヴィジョンの姿は一瞬、サノスにストーンを抜かれた遺体の状態に!しかし、すぐに元に戻り、彼女は言います「全てコントロールできている」と・・・(ワンダが幻視した、死んだヴィジョンの顔。ホラーでしたね・・・)
((人間の姿をしているヴィジョンの方がメイクしてるって感じるぐらい、MCUにどっぷりハマっちゃってるなと思いました。笑))
この第4話にて、様々な謎が明かされ、物語は大きく動き出し、登場人物もMCUからさらに広がりを見せました。ただ、何か進展してるようで何も進んでない!(笑) ウー捜査官たちも視聴者と同じ所までしかわかってないし、別の世界線がどうとか予想の範疇もほとんど私たちと同じでした。
しかし、この物語にはまだまだ多くの謎が残っています。そこについて書き出していこうと思います。
(エンディングはジミヘンの「Voodoo Child」)
今後の展開で気になる要素
・ワンダがこの世界を作っているのなら、何故なのか:「エンドゲーム」でのトニー・スタークの葬儀の際、ホークアイと話をしているワンダはヴィジョンの死を受け入れているようにも見えたのですが、何故この世界を作ってしまったのか…。彼女の心にまだ深い闇が残っていたのか、別のきっかけがあったのか、それとも別の黒幕がいるのか…
・何故、シットコムなのか:どういった経緯であれ、外界とは隔絶された空間が出来ているのは確かなのですが、何故シットコムの世界なのかは謎のままです。物語の世界に閉じ込めるというのは分かるのですが…また、他の住人は何故この世界に迷い込んだのか、連れて来られたのかも謎の一つですね。
・ストーンの力を宿したワンダの目的は、インフィニティ・ストーンを作り出すのが最終的な目的なんじゃないかってふと思いました。マインドストーンだからキャラクターの”マインド”に関わってくるんですかね~~~
・エンドゲーム後の時系列:モニカは復活から3週間後で復帰し、あのシットコムの世界に行ったことになっています。エンドゲームでの闘いの後、トニーの葬儀が数日後に行われたと仮定すると、ワンダに何か起きたのは葬儀から2週間くらいの間に?というか「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」よりも前の話(指パッチンから戻って8か月後という言及がありました)ですね。あと、エンドゲームやインフィニティ・ウォーで言及されなかった人物たちの5年間消えていたかどうかも気になるところ・・・
・フェーズ4はマルチバースが鍵となるらしいですが、今フェーズを通してマルチバースの概念をコミック読まない人にも浸透させて、フェーズ5から本格的にマルチバース化してX-MENとか参加させるつもりなのかな?って考えてました(4話を見た時点での感想。5話を見る前の呑気な予想でしたね・・・)
・一瞬見えたヴィジョンの幻影、彼は偽物?:このシットコムの世界をワンダが作っているとして、ヴィジョンはまるっきり幻影のものなのでしょうか?それともヴィジョンの遺体を操っているからあの姿が見えたのでしょうか?「インフィニティ・ウォー」以降、ヴィジョンの遺体については謎のままでしたが・・・
・マンホールの男=フランクリンの行方:ワンダが「ダメ」と言ってから、彼の行方は分からないままです。モニカのようにはじき出されたのか、シットコムの世界に取り込まれたのか、それとも・・・?
まだまだ謎の多い「ワンダヴィジョン」、果たしてどうなっていくのでしょうか!
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